今回は、『台湾講習スタート編』に続く『台湾講習その後と日々の出来事編』です。
前回の内容はこちらから↓

さて、前回は無事に台湾で初めてのヘアカット講習がスタートし、その後も継続して、講習を行うこととなります。

今回は、2回目の講習とその際の『台北プチ美容室』にてちょこちょこあった、

『びっくりするエピソード』や、『微妙な体験』の内容です。

海外で美容室を開くまで/台湾美容室にて、ヘッドスパをしてもらったら大変なことに！

継続して借りていた、2軒の台北美容室。

そのうちの【京崎美容室】にて、ありがたいことに「ヘッドスパしてあげるよ！」と申し出を受けた。

オーナー夫婦の奥さんは、美容師でもあり、通常はサロンに出ているのだが、その頃少し体調を崩されていて、まだお会いできていなかったが、

旦那さん（美容師ではない）は、僕が美容室にいる1日,２日の間、ちょこちょこお店に顔を出してくれていた。

そのオーナーから、「うちの美容室ヘッドスパ得意だから、やってあげるよ」という素敵なご提案があり、喜んでお受けした。

営業後やってくれるのかな？と思っていたら、パーマの放置タイムで時間が空いた時に、今やるよ！と言われた。

お客様がいる間にやってもらうのは、基本ありえないのだが、うまく言葉が伝わらず、

話が聞こえていたお客様からも、いいからやってもらって来い。みたいなことを言われ、結局そのタイミングでやってもらうこととなった。

個室に通され、早速スパがスタートしたのだが、

(あ、あれ、爪でやってくれてるのかな？…めちゃくちゃ痛いぞ…(;’∀’)…)

台湾では特に年配の方で、爪で洗ってほしいという方がいて、強めが好きな人には、たぶんめちゃくちゃ気持ち良いのだろう。

僕は、実はマッサージ系の強めが意外と苦手で、でもいつも強めが好きそうに見られていたので、今回アシスタントの小さな女の子が、フルパワーでやってくれてる感じも、そのせいであろう。

なんか一生懸命やってくれているのと、言葉もさほど伝わらないため、結局何も言えず、そのまま受ける。

まずは、痛い表情が表に出ないように目をつむってみよう。

そうだ、もっと辛かった記憶を想像して気を紛らわせてみよう。

こないだ台湾で食あたりしたな……あ、でも結局ネタになって良かった……

うーん……もっと辛かったのは……いや、痛かった記憶のが良いだろ……

あ、高校の時髪染めたら、担任のプロレスラーみたいな先生に、体育教官室に連れていかれ、プロレスラーがするように、髪を引っ張られながら、額を何度も鏡に打ち付けられたな……

……あ、これも結局ネタなって良かったような……しかも昔過ぎてさすがに痛みは覚えてない……

……その先生に体育館の端から端までビンタされ続けたことは……これもいいネタになって良かったな……

……小学校のサッカーチームの【片山FC】でも、殴られ続けたけど……結果強くなって良い思い出しかないな……　

そうこうしてるうちに、オーナーが個室に様子を見に入ってきた。

目をつぶっている僕を見て、「気持ちよくて寝ちゃっただろ」みたいなことを言っているようだった。

一応満面の笑みで答えておいたが、顔は引きつっていたかもしれない…

頑張ってやってくれた女の子にも、めっちゃよかった！と伝え、何とか終了した( ;∀;)

繰り返しになるが、たぶん本当に人気のあるスパだったのだと思う。

僕が強めが苦手で、それを伝える勇気がなかっただけなのである。

海外で美容室を開くまで/ 台湾の方の気遣い

その日、京崎美容室のオーナーさんから、合間があればカットして欲しいと言われ、

いつもかなり良い条件でお店を借りていたので、無料でカットしてあげるよと、伝えると、

ほんの片言だけ使える日本語で、「無料ダメ！」ということと、

「サービス、サービス！」と言っていて、

要は無料はだめだけど、安くはしてくれ。ということのようだった。

この感じ、実はその後台湾で、何度か同じようなケースに遭遇することとなる。

例えば、カット講習のモデルになってもらった【世紀美容室】の美容師の子が、

また髪を切って欲しいと、『プチ美容室』にやってきたことがあった。

【世紀美容室】に関しては無料で貸してもらっていて、なおかつアシスタントもつけてくれていたので、

「お金いらないよ」と伝えると、「それは絶対ダメ！」と言って、受け付けない。

世紀美容室のオーナー、リャオさんの奥さんが来た時も同様。

とくにリャオの奥さんに限っては、オーナーのリャオさんへの感謝を込めて無料でやらせてもらいたかったけど、

やっぱり『無料』は逆に気を使ってしまうので嫌なのだそうだ。

実際、後日リャオさんから聞いた話では、ヘアカットをしに来てくれたモデルの子は、その時僕に気を使わせてしまったと思ったようで、その後、来ずらくなってしまったそうである。

このようなケース。日本だと、こちらからの感謝の気持ちでもあるので、よっぽど高い金額でない限り、そのまま相手の方も、受けてくれる事が多いように思うが、その辺りは習慣の違いなのだろうか？

いずれにしても、台湾の方も日本人と同じように『気を遣う』習慣があり、その部分はある意味日本にいる時と同じように、

『空気を読まないといけない』ようである。

台湾の方はよく「大丈夫、大丈夫」というが、実際は『大丈夫ではない』ことも多い。

Yes,Noがはっきりしていると思って、台湾に来ていたが、徐々にそうでもないことに気づく。

日本人より直接的ではあるが、日本と似たような習慣もあることに少しづつ気づいていった。

ちなみに、その後台湾で美容室を開いたのち、スタッフの言う『大丈夫』は、やはり大丈夫でないことが多く、

それに気づけないと、後に大問題になったりする事があった。

日本にいる間は、台湾スタッフと、Line等のメッセージでやり取りしているが、意外とメッセージのやり取りは、わかりやすく相手の気持ちの変化が現れ、現場にいてバタバタしている時よりも、冷静に気づいてあげられるかもしれない。と感じることがある。

台湾に行き始めるよりもっと若い時、女の子の友達から、メッセージに感謝がこもっていない等の理由で、2人ほど別々の子から、めちゃくちゃ怒られた経験がある。

彼女ならわからなくもないが、普通の友達からそんなに怒られるとは、よっぽど僕の文章がひどく、気を悪くさせてしまったのだろう(;’∀’)

確かに、当時美容室でお客様に【話す言葉】には、とても気を付けていたが、

まだ今のようにSNSでメッセージのやり取りをするような時代でもなく、

お客様と携帯などで、メッセージをやり取りする機会はほぼ無く、文章のやり取りは、友達と『ショートメッセージ』をする程度だったので、【書くメッセージ】には、ほとんど気を使っていなかった。

ざっくばらんな環境で育った僕は、その友人達へのメッセージは、受け取る相手の気持ちなど全く考えず、ただ要件などを伝えたりするのみだったので、そのように『人を本気で怒らせてしまう』という事件につながってしまった。

いずれにしても『怒られて伸びるタイプ』の僕は、その経験から、その後は受け取る相手の立場に立って、メッセージのやり取りをする習慣がつき、

また、受け取ったメッセージに対する、出した相手の気持ちも考えるようになる。

もちろん今でもメッセージだけでは気づけないことや、メッセージによって、知らない間に誰かを傷つけてしまうこともあると思うが、

『それとないメッセージによって、相手の気持ちを左右してしまうことがある』ということや、

『メッセージには気持ちが表れやすい』

ということを、本気で叱ってくれることで僕に気づかせてくれた、その二人の女性にはめちゃくちゃ感謝している。

海外で美容室を開くまで/ラスベガスのセレブが台北美容室にやってきた。

さて、話は変わり、前々回の『アメリカ編』 にて登場した、のちのラスベガス美容室のパートナーとなる、カズさん。

実はこの頃、会社関係の方々と台北のプチ美容室へ来てくれていた。

彼女の事業の一つに、旅行業であるラスベガスの『ネバダ観光サービス』さんがあるので、その兼ね合いもあっての台北視察だったようだ。

その頃の台湾の街には、今に比べるとそこまで『センスある人』が少なかったように思うが、

多分高級なのであろう、カズさんの洋服や雰囲気、その圧倒的なオーラたるもの、完全に台北で浮いていた（笑）

日本では奢られまくっていたので、台湾なら物価も圧倒的に安く、お返しにご馳走させて頂こうと、

その夜、その圧倒的なオーラのあるセレブ達を率いて、いわゆる台湾風居酒屋である『熱炒』に向かった。

（↑ 熱炒 の参考画像、画像はエクスペディアさんより）

『 熱炒 』にもいろいろあるが、『安宿』の店主に教えてもらったそこは、清潔感でいうと【中の下】位であったが、

その頃の僕は、全く気にも留めていなかった…きっとあの高そうな洋服も、油臭がこびりついてしまったことだろう…(;’∀’)

でもカズさんたちセレブ御一行は、そんなことを気にする素振りを見せず、楽しんでくれていたようだ……たぶん…(;´Д｀)

そしてその時

「今度ラスベガスに招待するね！」と言ってくれていて、事実直後にラスベガスに招かれることとなる。

そちらの話は、次回の『初めてのラスベガス編にて』

おまけ

文中で少し触れた、高校の時に『体育館の端から端までビンタされた』話について、せっかくなので少し書いておきます。

当時僕は東京の城北高校という高校に通っていました。

高校2年から3年まで、担任を務めてくれた先生は、当時全盛期であった

プロレスラーの『蝶〇』さんに、顔も、筋肉もそっくり。

裸は見たことはありませんが、特に夏は半そでに浮き出る胸筋。はみ出ている腕の筋肉はすさまじく、

やんちゃ盛りの高校生ですが、彼に逆らう生徒は誰もいませんでした（笑）

その先生やほかの先生にも殴られた経験はありますが、

今回はその体育館で殴られた件について。

その日体育の授業で、バスケットボールを試合形式でしていました。

夏で室内はとても暑く、自分のグループの試合が終わり、同じグループの友人の坂〇君と一緒に、

「あっちー。」と言いながら、上半身裸になりました。

その時でした！

「おい！！おめーら！！！何やってんだよ！！！」

振り返ると、その『筋肉先生』がこちらにすごい形相で向かってきています。

僕らは完全に硬直です。

ちょうど、コートから出て、バスケットゴール下のラインの外あたりにいた、僕らの所に着くと、

筋肉先生は、右手と左手を駆使して、僕と坂井君を、代わりばんこにビンタし始めました。

ビンタされるごとに、僕らは後ろに後退します。

「おーい、おめーらなあ。」と言いながら、筋肉で覆われた腕で、おそらくはかなり手加減してたであろう力ではありますが、繰り返し突き飛ばしていきます。

何発かビンタされながら、意図的に自分でも大きく後退するようになっていきました。

その方が痛くない感じがしたので…

その時でした。ふと気づくと坂〇君がいません。

なんということでしょう！！！彼は上手くその『びんたロード』をすり抜けたのです。

（まじかよ坂〇！お、お前…嘘だろ！！！どうやった？？？？？？？）

そして、ビンタ先生…いや、筋肉先生も彼を追うことなく、僕だけに集中して、ビンタです…

逃げようと、なるべく大きく後ろに後退しても、また追いつかれてビンタ…

気付くと反対側のバスケゴールの後ろの壁に『ドンっ！』と背中がぶつかり、体育館の端から端までの

『愛のビンタ祭り』は終了しました。

しかし、原因を振り返っても裸になったことくらいしか思いつかなく、ビンタ先生も口で細かいことは言わないため、ほかの理由もわからず、結局裸になったことだけが、彼の逆鱗に触れてしまったようでした…(*’▽’)

それからは、決して学校では裸にならないと誓い、水泳の授業でさえもビクついて出席していましたが、

小学校の『片山FC』で、打たれ強くなったためか、

ビンタ先生とは、色々ありましたが、意外と嫌いではなく、どちらかというと好きだったような気がします。

やっぱりなんかMみたいな感じですが、ノーマルのはずです…( ;∀;)

おしまい(‘ω’)

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