恵比寿美容室Ref hair

恵比寿Ref hair│大人のための小顔カット美容室

普通の美容師が海外で美容室を開いたら大変なことになった!/ずっこけオーナーのドタバタ日記vol.10~初めてのアメリカラスベガス編

約11分
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美容師伊藤
初めまして。アメリカ/ラスベガス台湾/台北東京/恵比寿美容室を出店している現役美容師の伊藤です。

このブログでは、何も知らない普通の美容師が、東京で美容師を続けながら、なんとなく開いてしまった海外美容室で、

  • 数々あった衝撃の出来事
  • たくさんの失敗
  • 海外美容室での日々の出来事

等を赤裸々に書いていきます。(ただ、あまりにも恥ずかしい内容は、割愛させて頂くかもしれません(-_-;))

個人の美容師さんや、ごく小規模の美容室さんが、今後海外へ美容院を出店する際に少しでも参考になれば。という気持ちと、

このブログを見た美容師さんが、うちの海外美容室のスタッフとして来てくれれば(笑)という、期待を込めて……

また、今でこそ中国語は問題なく話せますが、台湾美容室開店当初、まったく言葉が話せなかった僕が、どうやって基礎もままならない現地台湾人スタッフに教育をしたのか

といった内容も機会があれば書いていきます。

美容室オープンの経歴

さて前回の内容にて、ラスベガスの『ネバダ観光サービス』のセレブカズさん御一行が台湾へやってきましたが、

その際、「今度ラスベガスに招待するね♪」とのお言葉をいただき、

その言葉通りに、招待されることとなります。

前回の『台湾編』の内容はこちらから↓

前回の『アメリカ編』の内容はこちらから↓

海外で美容室を開くまで/ 初めてのラスベガス

台北への出張美容室が始まり、ちょうど1年くらいたった頃、

日本の美容室で偶然担当させていただいた、ラスベガス『ネバダ観光サービス(ネバカン)』さんのカズさんから、ラスベガスへ招待して頂くこととなった。

代わりに、社員さんの髪も切ってね。と言われていたが、

それは本当に社員さんの髪を切って欲しい、という以外に、僕にあまり気を使わせないように、そう言った依頼をしたのだと思う。

当時から、彼女の様々な『人に気を使わせないような心遣い』は、とても心地よく、同じ接客業として、とても勉強になっていた。

すでに2,3か月に一度定期的に台湾へ行き始め、せいぜい4日不在にする程度ではあったが、

出張前後には、どうしても予約が集中して忙しくなってしまい、お店での風当たりも強くなって来はじめていたので、少し考えたが、

『無料(タダ)で海外へ行けるなんて、二度とないだろう。ぐへへ

という欲が勝り、当時働いていた恵比寿の美容室で、何とか休みを取って行かせてもらう許可をとった。

なんだかんだ言って、このように休みを取ることを許可してくれていた、当時の店長とは色々あったが、本当に感謝している。

海外で美容室を開くまで/ ラスベガスへ到着からの朝方4時の坊主

さてラスベガスへ到着すると、日本でも何度かあったことのある、ムネさんが迎えに来てくれた。

こちらの方は、その時の3泊5日の弾丸ツアーで、仕事をしながらそれ以外の時間は、ほぼ寝ずに、常に付き添ってくれていた。

ネバカンさんの『盛り上げ担当』で、常にテンション高く楽しませてくれる彼のツアーは、とても人気があるのもよくわかる。

僕もこれだけの笑顔なので、初めてのラスベガスにかなりテンションが上がっていたのだと思う。

到着後、ラスベガスの『何とか山』に案内してもらい、観光や食事をさせてもらったのち、

当時カズさん他、ネバカンさんの社員の方が数名住んでいた社員寮へ着くと、

プール付きのなんとも豪華な家で、想像通り、セレブ感満載の家であった。

お土産に持って行った焼酎を早速飲みたいということになり、そのプールサイドで夜の10時くらいから、

カズさん、ムネさん、以前のブログで出てきたO君、僕との4人で、酒盛りが始まる。

しばらく楽しく話をしていたが、その後ムネさんと、O君が、旅行業についての話を熱く議論し始めた。

時計を見るとすでに午前4時近く…

話が進むにつれ、気づくと、ムネさんが少し涙ぐんでいた。

どうやら、仕事のことで何やら思うところがあるようだった。

最終的には、ムネさんはやっぱり、何度もしている『坊主ヘア』の方が気合が入る、ということで、明日近所の床屋で坊主にする。という話の流れになった。

ここは!と思い、「それなら俺が坊主切りますよ!今!」

(い、今?…あれ!…今って言っちゃった…(;’∀’)…ね、眠いし酒回ってるけど大丈夫かな…)

というわけで早朝4時から、ラスベガスで初めてのカットを行うこととなってしまった。

ハサミで切る坊主は結構集中力がいる。酔って切るものではない。

ただその頃酒は結構強い方で、途中何度も挫折しそうになりながらも、順調に切り進めていった。

数時間後には、皆さん会社に行く必要があったが、ムネさん以外のカズさんやO君も、切り終わるまで付き添ってくれる。ということになった。

たぶん僕を含めた誰しもが、(やっぱり明日にした方が良いんじゃね?…)と、感じていたと思うが、そんな空気感は一切出さない。

むしろ盛り上げてくれていた。

(やっぱり、この人たちのサービス精神はすごいな)

と感じながらなんとか切り終え、ようやく束の間の眠りにつき、翌日ムネさんは会社に行くと、結構好評だったようなので、やっぱり切って良かったのだと思う(*’▽’)

海外で美容室を開くまで/ 眠れない街ラスベガス

さて、ラスベガス2日目。泊まらせてもらっていた豪華な社員寮にて、ネバダ観光さんの社員の方や、そのご家族に来ていただき、何人かカットさせて頂いた後、

アウトレットモールに行くツアーに参加させてもらった。

Shin君という、当時入社したばかりだという、九州出身の若いお兄さんがツアーガイドだった。

当時相変わらずお金はなかったので、厳選して一着だけデニムを買い、

その後、カズさん、ムネさん、ともう一人社員の方と合流すると、

「ストリップで飯食って、クラブに行くよ!」ということで、

(え!ストリップに行くの?!!)と、少しドキドキしていたが、

ラスベガスのホテルが立ち並ぶメインストリートの名前が『ストリップ』というだけのことだった…。

食事を済ませ、ホテルに入っている『クラブ』へ行った。

ストリップ通りにある、多くのきらびやかなホテルには、たいてい『クラブ』が付いているそうで、

そのようなクラブはセキュリティーが、かなりしっかりしているのだそうだ。

ただ、価格もかなり高額のようだが、そこはセレブカズさんにしっかり甘えさせてもらおうと、心に決めていた。

店内には、大きな黒人男性や、見るからに強そうな方が『黒服』として何人かいて、この人たちが店内に目を光らせている。

確かにこんな人達が見張っているなら、海外のクラブでも、比較的安心感があった。

ただ、翌年再度訪れることになるラスベガスのクラブにて、この大きな黒人男性に、優しくつまみ出されることになるとは、この時は全く想像していなかったが…

店内は熱気がすごく、ホテルのクラブというだけあって、見た感じ高級そうな方が多くいるように感じた。

また、トイレに行くと、手を洗った後、手拭きティッシュを渡す男性がいて、その方にも毎回チップを渡すルールで、それを知った後は、なるべくトイレに行くのを我慢していた…

ここでは、カズさんにたらふく高級なお酒をごちそうになり、しっかりと酔っ払い、早朝5時位に店を後にし、帰宅した。

仮眠をとり、次の日は早い時間から『デスバレーツアー』に参加させていただく予定だった。

海外で美容室を開くまで/ 二日酔いでのデスバレー観光

2時間ほど仮眠をとってから、ツアーバスに乗り込んだ。

その前の日も朝4時に『坊主カット』をしたため、前日からほとんど寝てない。

少し前までは、クラブの熱気に囲まれていて、二日酔いというか、まだ完全に酔っている。

昨日の『アウトレットモール』を案内してくれた、Shin君が、今日のツアーガイドということで、見たことがある顔で安心したのもつかの間、すぐに大変なことに気づく。

飲んだ後に欠かせない、『水分』を持ってきていない…

気付いた時には、すでに他のツアー参加者の方も乗っていて、ツアー自体も始まっていたため、すぐに飲み物を買えるような感じでもない。

満席だったツアーバスで、1人参加の僕は、唯一空いていた助手席に座らせてもらっていたが、横に目をやると、あるものを発見した。

(水筒だ!!)

運転しているShin君に、さっきまで飲んでいて、めちゃくちゃのどが渇いていることを伝えると、心優しい彼は、「好きに飲んでください」と、自分の水分を僕に分けあたえてくれた。

飲んだ次の日は、とにかく水分を欲する。人の水筒をがぶ飲みしている酔っ払いの僕を見て、まだ早い時間で当たり前だがシラフのShin君も、さすがに引いていたようだったが、

すでに気持ち悪くなっていた僕は、その彼の目線には、気づかないように振舞おうと心に決めた。

さて、水筒を半分くらい飲み干し少し落ち着くと、なにしろ酔っていてテンションが高いので、普段人見知りの僕も、しゃべりたくなる。

隣で運転をしてるShin君がツアーの説明を始めると、しゃべりたい僕は、それを盛り上げようと、横からチャチャを入れてみる。

なんとなく、Shin君は苦笑いをしているように感じたが、酔っ払いの僕はそんなに気にならなかった( ;∀;)

その後寮に戻ってShin君がその時のことを『ガイド潰し』と言っていたが、僕がチャチャを入れたことで、説明が中々進まなかったようである……ごめんね、Shin君(‘ω’)

さて、酔っ払いの状況は刻一刻と変わっていく。

まだ『デスバレー』に到着前の車内で、高いテンションから一気に、ただただ気持ち悪い二日酔いへと変わっていった。

テンションが高い時に、後ろの観光客の方たちとも話しを沢山していて、その方たちからは、2人目のガイドみたいな位置づけで、継続して高いテンションを求めてくるような空気感を感じていたので、車内では頑張って話し続けていたが、

実際は『めちゃくちゃしゃべりたい』からすでに、『誰とも話したくない』に変わっていたため、会話は一切覚えていない…(*’▽’)

さて、デスバレーについて数か所案内してもらっていると、観光客の方は皆グループごとに、Shin君に写真を撮ってもらっていた。

一人参加の僕に気を使ってくれた彼は、僕と一緒に写真に写ってくれたりして、その際シャッターを押してくれた観光客の方に『ハート』を作るように言われ、空気感を乱すまいと初めてやってみたが、この時は気持ち悪さがMaxに達していた。

なんとか、最後までツアーに参加できたのは、Shin君の水筒のおかげだった。

彼にはとっても迷惑をかけたが、その翌年のラスベガスで、今度は彼の奥さんに、もっと迷惑をかけることになろうとは…

海外で美容室を開くまで/ あっという間の弾丸ツアー

その日の夜は最後の夜ということで、高級そうなホテルの、高級そうなレストランで、カズさんにステーキをごちそうになり、

その後、ホテルの最上階のバーで、ラスベガスの夜景を満喫した後、

さらにとっておきの夜景を見に連れて行ってくれるとのことで、いつものムネさんも同行してくれてそこに向かったのだが、

眠かったせいか、どんなところだったのか、全く覚えていない(笑)

ただ、その時カズさん言われた言葉は覚えていて、それは

「伊藤ちゃんは、今後もっと海外とかに行くようになって、めちゃくちゃ忙しくなるよ」

ということだった。

カズさんは、時折『予言者』みたいなことを言っていたが、その後は大抵、予言通りになっていく。

そういえば、ラスベガスから車で行ける『セドナ』というパワースポットがあり、

そこに『オーラ写真』を撮れるところがあるそうだが、そこで写真をとった時、

彼女のオーラの色は『7色の虹色』だったそうである。

ちなみに僕は、日本のお客様の『オーラ』が見えるという方に、その頃自分のオーラ色を聞くと、

『シルバー』と言われ、その意味を聞くと『冷静』だそうで、なんかそんな自分が残念だった記憶がある( ;∀;)

せめて、『情熱の赤』とか、そんな感じを期待していたが……まあ、大体期待通りにならないのも、いつものことでもある(*’▽’)

ラスベガスから無事日本へと戻り、その頃はまだ『ラスベガス』に次の年も行くことになるとは考えもせず、

また、この時点ではまだ海外に美容室を開くことも考えておらず、ただただ成り行きに身を任せていた頃だった。

振り返ってみると、この後、急速に気持ちの変化が出てくる。

次回はまた、台湾編に戻ります。

まとめ

この頃まだ、現実的に海外で美容室を開くことは全く考えていませんでした。

そんな僕を、台湾に行き始めるきっかけを作ってくれた、台湾人のお客様と同じように、

いや、それ以上に強烈にアメリカへと引っ張ってくれたカズさん。

まだまだお金に一切のゆとりがなく、恵比寿の美容室の普通の1スタッフとして働いていた僕は、

日本でも、まだ『自分で美容室を開く』ことをイメージできていなく、

ましてや『アメリカで美容室を開く』というのは、全く現実的ではありませんでした。

そんな僕を、ラスベガスへ招待してくれることで、アメリカへ意識を向けさせてくれたカズさんへは、とても感謝しています。

初めて台湾へ行ったのが2007年6月、それから一年後の2008年の夏にラスベガスへ行き、

実はその後の2009年には、『ラスベガスへ移住してみよう』という考えになり、実際行動を起こしていきます。

結果としてそのラスベガスへの移住計画は失敗に終わりますが、

その後2014年から、再度アメリカへ美容室を開くために動き出したのもまた、カズさんの一声からでした。

このように、その頃はやはり自分発信ではないことが多かったのですが、

何か新しい話があれば、常に動いてみて、それによって失敗もたくさんありましたが、

特に大きなビジョンや、経営の知識もなかった僕には、刺激的で何より楽しかったように思います。

昔は、仕事が『辛い』と思うようなことも、多少ありましたが、

今現時点ではほぼストレスはなく、『楽しい』というのが大半であり、

今後、さらに美容室を展開していく時も、その『楽しい』を判断基準として動いていこうと思います。

特に日本では、『共同経営』はやめた方が良い。という話をよく聞きますが、

ある意味その通りであり、『共同経営』によって壊れてしまう関係もたくさんあると思います。

別の人間が集まれば、意見が全く違うことも必ずあります。

それをただの『ストレス』と感じてしまえば、それでおしまいですが、

そこから『楽しさ』を見つけられれば、時間とともに良い関係が築ける。と考えていますし、

実際にそうなっていっていると感じています。

今後もしっかりとパートナー達を尊重しつつ、楽しく経営していきたいと思います(^^♪

↓この記事の続きはこちらから(台湾編)↓

↓この記事の続きはこちらから(アメリカ編)↓

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