恵比寿美容室Ref hair

恵比寿Ref hair│大人のための小顔カット美容室

普通の美容師が海外で美容室を開いたら大変なことになった!/ずっこけオーナーのドタバタ日記vol.7~アメリカパートナーとの出会い編

約11分
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美容師伊藤
初めまして。アメリカ/ラスベガス台湾/台北東京/恵比寿美容室を出店している現役美容師の伊藤です。

このブログでは、何も知らない普通の美容師が、東京で美容師を続けながら、なんとなく開いてしまった海外美容室で、

  • 数々あった衝撃の出来事
  • たくさんの失敗
  • 海外美容室での日々の出来事

等を赤裸々に書いていきます。(ただ、あまりにも恥ずかしい内容は、割愛させて頂くかもしれません(-_-;))

個人の美容師さんや、ごく小規模の美容室さんが、今後海外へ美容院を出店する際に少しでも参考になれば。という気持ちと、

このブログを見た美容師さんが、うちの海外美容室のスタッフとして来てくれれば(笑)という、期待を込めて……

また、今でこそ中国語は問題なく話せますが、台湾美容室開店当初、まったく言葉が話せなかった僕が、どうやって基礎もままならない現地台湾人スタッフに教育をしたのか

といった内容も機会があれば書いていきます。

美容室オープンの経歴

今回は、台湾編からいったん離れ、アメリカラスベガスに美容室を開くことになった、
アメリカパートナーとの出会い編』です。

前回の『台湾食あたり編』の内容はこちらから↓

台湾へは、2007年から行き始めることになましたが、ちょうど同じころ、後の『アメリカラスベガス美容室のパートナー』になる、一人のセレブ日本人女性に出会うこととなります。

人との出会いは偶然であり、また必然でもあるかと思いますが、

当時僕が働いていた「恵比寿の美容室」のお客様として来店した、彼女との出会いは、

その時ほとんどなかった、美容室の『集客能力』からすると、

本当に何故その美容室を探し当てられたのか?不思議でなりません(笑)

まさに『必然の出会い』だったのでしょう。

海外で美容室を開くまで/ 面白く素敵なセレブ女性がお店に来店する

2007年あたり、当時スタッフとして働いていた恵比寿の美容室は、

広告等はほとんど出しておらず、カットやカラーをするようないわゆる【新規客】の来店はほとんどなく、

新規のお客様が必要なら、紹介や自力で連れてくる(笑)とうお店のスタンスであったため、

年間通して、でカットや、カラー等のメニューをされる『指名なし』のお客様を担当するのは、僕個人では10名前後であった。

そのお客様達は、近くに住んでいたり、通りがかりに2階にあった美容室を発見して入ってきてくれたり、といった方が大半で、

卒業式シーズンのアップ等の予約以外で、

ホームページから来店というのは、ほぼゼロに等しかった。

そんな状況の中、ある日、

一体どうやって探し当ててくれたのか?今でも不思議であるが、そのホームページを見たという女性から電話予約が入り、そのお客様が来店することとなった。

海外で美容室を開くまで/ セレブ女性を担当することになる

その当時、美容室に3名のスタイリストがいて、新規のお客様を交代で担当していた。

その日はたまたま自分の番で、その女性を担当することになった。

人見知りの僕は緊張しながらあいさつし、カウンセリングを進めていく。

人見知りではあったが、美容に関する技術等の説明などは、どちらかというと得意だったと思う。

ただ、いきなり初めてご来店されたお客様と打ち解ける、というのは中々できないタイプであった。

カウンセリングも終わり、実際の施術に入って少し彼女と話していると、

何とも気さくで面白い。話を聞くとなんとラスベガス在中で、旅行会社の副社長(現社長)だということだった。

なんでも、<911>のアメリカテロ事件直後、元々ラスベガスにあった日本の旅行会社は、ほとんど撤退してしまったが、

彼女の【ネバダ観光サービス】通称【ネバカン】さんは、その中で生き残った唯一の会社だということだった。

その日彼女が選択したメニューは、「ヘアカラー」と「縮毛矯正」という内容で、滞在時間も長く、

そのネバカンさんの話、911事件の時の様子や、その後どうやって生き残ったか、等、

その気さくなセレブのたくさんの興味深い話を聞いているうちに、

人見知りの僕はすっかり彼女と打ち解けていた。

ちなみに、その素敵なセレブは、その後すぐにネバカンさんの社長となり、

現在ではタレントの千秋さんとともに人気の【ラブストーン】も手掛ける、敏腕社長の「依田和恵」さん、

通称『カズさん』という女性であった。

出会ってからずっと後に、「ぐっさん」の『グッと!地球便』という番組に、

不良少女から北米最大規模の社長に】という内容で出ていたのだが、

その時初めて、彼女が10代のころ『不良少女』だったことを知る。

当時僕が出会った頃は【マザーテレサ】のような優しさすら感じたが、

10代のころは不良の道を突っ走っていたそうだ(笑)

この記事のアイキャッチ画像は、その番組で使われていた彼女の10代の頃の写真である( ゚Д゚)

(…どうぞ、僕には今後も優しくしてくだちゃい…(;’∀’)…)

海外で美容室を開くまで/ セレブと2度目の対面

さて、ネバカンさんのセレブのカズさん、初回のご来店時、その日買ったのであろう、高そうな靴の紙袋を持っていたのだが、

おっちょこちょいの僕は、帰り際にその紙袋を渡し忘れてしまい、急いで追いかけお渡しすると、

「あ、忘れてた」とおっしゃり、

そんな高価なものを忘れるなんて、やっぱりセレブだなーと感じていた僕に、

「また次回、すぐ来ますね」といって、お帰りになっていった。

セレブの言うことだし、住んでいるのはラスベガスなので、本当に来るのかな?と思っていると、

本当にすぐ、初回来店の2か月後位に、カズさんから予約のメールが届いた。

そして、そのメールには「今回男性を一名連れていきます。」という内容も書かれていた。

実は一回目の来店時に、当時まだ副社長だったカズさんから、会社のエピソードも話してもらっていて、

その内容の中に、当時の社長(現会長さん)のお話もあったため、おそらくその『男性』は社長さんなのだろう。と僕は勝手に予想していた。

アメリカの旅行会社の社長と副社長が、やってくる。美容室はすこしざわついていた。

さて予約の時間になり、カズさんがその社長さんであろう男性を連れて、美容室に来店された。

さすがアメリカの社長さん、見た目の貫禄がすごかった。

スタッフルームに小窓があり、アシスタントがその2名を、席にお連れする一連の流れを、僕は小窓から緊張して見ていた。

席に着くと、社長さんはすぐに落ち着かない様子になり、おもむろに立ち上がった。

隣の席には、別のスタイリストの担当するお客様のお席があり、飲みかけのドリンクや、開いた状態の雑誌が置いてある。

その時そのお客様はシャンプー中で、椅子自体は誰も座っていなかったが、誰かが『使用中』なのは誰の目にもあきらかだった。

社長さんは立ち上がった後、トイレにでも行くのかと思ったが、

あろうことか、そのままその『使用中の席』にドカッと座った。

僕(えー!!マジすか!!…(;’∀’)……さすがアメリカの社長…普通の感覚では、はかりしれない…やっぱりトップに立つ方はこんな感じなんだな…( ゚Д゚)…でも、もうすぐそこのお席の方が戻ってくるので、社長さん元の席に戻ってくれないかな…( ;∀;)…)

という複雑な感情とともに、勇気を出して、元の場所に戻るようお願いすると、

社長さんは、豪快に笑いながら戻ってくれた。

そんな貫禄のある彼は、見た目は当時30歳の僕より、10歳以上上くらいに見えたので、すっかり社長さんだと思っていたが、

実はその彼は、当時ネバカンさんの社長ではなく、東京支店勤務の普通の社員さんでしかも僕と同い年、出身も同じ埼玉のOさんであった。

その後彼とも、食事をする機会がたくさんあったが、その見た目のおかげで、僕は同い年の彼へなかなか『タメ語』を使うことが出来なかった(‘ω’)

ちなみにその彼は、帰り際もぶっ飛んでいて、カットパーマをした彼に「お会計は1万と○○円になります」と伝えると、

「あ、それ二人分の料金ですよね」と、真顔で言っていて、

社員とは言えど、やっぱりワイルドな方だなー。と感じていた。

ちなみに、当時のネバカンさんの本当の社長さんは、その後お会いする機会があったのだが、

すごく地位のある方のなのに、僕にも腰を低く、しっかりと話を聞いてくれる。とても紳士な方であった。

その時は「ああ、本当にすごい人は、このような丁寧な方なんだなー」と、改めて感じた。

僕は、とても流されやすい人間であったのが、自分でもよくわかる。

あ、それとそのとってもワイルドな僕と同い年のOさんは、現在ネバカンさんに2名いる副社長さんの1人となっていて、持ち前の貫禄を武器に、とても出世したようである。

海外で美容室を開くまで/ ラスベガスで美容院を開きたいと聞く

さて、カズさんはその頃、仕事で定期的に日本に戻ってきていて、そのたびにラスベガスから社員さん引き連れ、美容室へ来てくれていた。

また、社員さんたちとの食事に参加させてもらったりしていたが、

どの社員さんもパワーがすごく、人当たりがよく、同じ接客業として、とても勉強になった。

一緒に食事をしていても、皆さん本当にテンションが高く、盛り上げてくれる。

社員教育の一環として、日本に来た際に、カズさんのお知り合いの『クラブ』で社員さんが接客体験をする。

というのをやっていて、その際そのクラブに僕も連れて行ってもらったのだが、

その社員さんはとても素人とは思えない、堂々とした感じで接客をこなしていた。

その適応能力にも驚かされ、会社の教育が素晴らしいんだろう、と感じていた。

そういえば、ネバカンさんの食事に初めて参加させてもらった時、カズさんから

「伊藤ちゃんはゲイなの?バイなの?」と聞かれて、

「え…いや、どっちでもないんすけど…(;’∀’)…」と答えながら、

(やっぱり、セレブは違うな…ほぼ初対面で、普通の人はこの2択で聞けないでしょ?(;’∀’) いや、やっぱりこの方、オーラがすごいからセレブの中でも特別かな…)とか思っていたが、

果たして僕はどんなふうに見えていたのであろう(笑)

さて、食事の席で色々話を聞いていた中に、

「ラスベガスに、いい美容院がないんだよね~。とりあえずロスまで行ってるけどイマイチで、そのうちラスベガスで美容室やりたいんだよね」

といった内容もあったのだが、その時は全く気にも留めず、

単純に「おー!いいじゃないですか」とだけ答えていた。

ただ、その時全く気にもとめなかった、その言葉によって、

それからたった2年後の2009年に、

僕はラスベガスに移住しようと決意することになるのであった…

次回は、また一旦台湾に戻り『台湾講習編』を書いていきます。

実はカズさん、会社関係の方々と台湾にも来てくれていて、今後の台湾編でも、少し登場してくれます。

少しづつ、自然と、知らない間に、台湾、アメリカの美容室オープンに向けて、進んでいきます(^^

まとめ

カズさんが、当時僕が働いていた美容室を探し当ててくれたのは、インターネット検索によるものだったそうだが、

もう一つ理由があったそうです。

実は来店前、ほかにも何軒か美容室に電話をしていて、

その電話応対の『感じ』によって決定したそうで、最終的に感じの良かった『当時の美容室』を選んでくれたとのことでした。

実は僕は全く覚えていないのですが、その電話にはたまたま僕が出たそうで、『電話応対が良く』感じてくれたそうで、うれしい限りであります。

[かなり見つけずらい美容室をネット検索で探し当て] 
[たまたま僕が電話に出て]
[たまたま担当が僕の番であった]

という3つの偶然によって出会ったカズさんとの出会いは、やはり必然であったのでしょう。

そして、その頃からそのカズさんの言葉によって、今まで『ふわっと』していた、自分の目指す内容が、『言語化』出来るようになっていった気がします。

例えば僕は、技術もさることながら、接客もかなりこだわりを持っていました。

………まあ、『アシスタントは人間ではない』と言われていたような、怖い先輩たちに囲まれていたアシスタント時代に、

ちょっとでもお客様を不快にさせると、言葉の暴力よりも、殴られるような暴力よりも、自分にとってもっと恐怖だった【威圧の恐怖】によって、自然と接客にかなり注意を払うようになっていた。というのが正しい言い方かもしれませんが………

自分がお酒を飲んでいるとき以外、『人見知り』であった僕は、

例えばシラフの時に、アパレルショップにて、店員さんに話しかけられると、めちゃくちゃ気を使って疲れてしまいます。

(来てほしいとき、目で合図するからその時だけ、話しかけてくれないかな…)

とか、無茶な理想の接客を頭で思い描いていました。

そして、その経験をいかし、美容室では『なるべく気を使わないで』お客様に過ごしてもらいたい。と常々考えていました。

そのため、お客様がカラーやパーマ等の、放置時間で座っている際も、なるべくちょっとした行動に気を配るようにしていました。

また、『目線』は意外と突き刺さって感じるものなので、なるべく目線の端のほうで、お客様を観察するようにしていて、何か動きがあったりした時はすぐに気づけるように注意を払っていました。

ただ、当時はそれらを『なんとなく』の感覚でやっていて、どのようなイメージでそれをやっているのか【言葉】にするようなことはできませんでした。

カズさんの言葉の中に例えば

伊藤ちゃんの所にいると、心地いいけど、気を使われてる感じはしないのよね

といった内容があり、そこで初めて、お客様にはそのように感じてくれている方もいらっしゃる。ということを知り、その後は

気を使ってるのを感じさせずに、お客様に居心地の良いサービスを提供する

といったように、言語化して店舗コンセプトなどに、取り入れたりすることが出来るようになっていきます。

カズさんに出会って、色々な言葉や、気の使い方がたくさん勉強になり、それによって、もともと得意分野ではあった、『技術の教育』の中での説明もまた、進歩し、

それによって、のちに海外美容室での【YouTubeのビデオ教育】に活用されることとなる。

……いわゆる『ユーチューバー』が流行るよりも少し前に、YouTubeを始めていたわけですが、その『教育内容』は今後機会があればご紹介します……

出会ったばかりで「伊藤ちゃんは、ゲイなの?バイなの?」というぶっ飛んだ発言もするカズさんですが、

彼女の『言葉』や『行動』によって、人間としても、仕事の面でも多々成長でき、とても感謝しています。

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