Ref Concept
小さい頃自分で鏡を見るたびに、ああ、普通の顔だな(笑)と常々思っていた。
でも次第に、何とかして少しでもかっこよくなりたいと考えるようになった。
最初は単純に顔のパーツを少しでもよく見せるようにできないかと考えた。
おでこが広いのが気になっていたので、鏡を見ながら眉毛を上げて、おでこの幅を狭く見せる工夫をしてみた。
(それに関しては結果・・・・おでこのしわが増えただけだったが(笑))
それからパーツはなかなか変えられないので、少しでもよく見える角度を探したりもしてみた
そんな中、次第に全体のバランスを見ていくようになる。
幸い家の鏡は三面鏡でその頃から正面からだけでなく、サイドやバックのシルエットも確認していた。
そしてある時ふと気が付く・・・・ああなんて頭の形が悪いんだ(笑)
まずは鏡を見ながら、頭の気になる部分を手で抑えたり、隠してみたりする。
すると少しかっこよくなったような気がする。
頭のトップは髪の毛で少し膨らませてみたりする。
また少し良くなる。
色々試していく中で、頭(髪)のボリュームを変えると
顔の見栄えも良くなるということを無意識に感じるようになっていった。
そう、幼いころの少しでもかっこよくなりたいという単純な気持ちが、
私の美容師としてのベースとなっていたのである。
少し頭(髪)の形が 変われば、今以上には、だれでも綺麗に、かっこよくなれる。
ヘアスタイルが人の印象の大半を決めているんだということ。
そしてそれがRefのコンセプト
につながっていた。けして大げさなものではなく、ヘアスタイルで骨格を補正してあげれば、
自分の持っている最大限のポテンシャルは発揮できるという確信がある。
そしてお客様を施術している時は、そこに向かって色々なこだわりを入れていく。
もちろん髪というのはとてつもなく奥が深く、またそれが、各個人の顔に配置され、
ヘアスタイルを変えることで、全体のバランスを良くするというのは簡単なことではなく、
ヘアの勉強というのは美容師を続ける限り、一生終わらないものだと思っている。
でもだからこそ常に成長し続けられる。
どんなに経験を積んでいても、どんなになれたお客様でも、毎回髪を扱う時はとても緊張する。
なぜならヘアスタイルで印象が大きく変わり、毎日の生活が変わり、お客様の人生を左右するということを常々感じているから。
昨日よりもよいヘアスタイルが提供できるように、今後も日々精進していきます。