恵比寿美容室Ref hair

恵比寿Ref hair│大人のための小顔カット美容室

普通の美容師が海外で美容室を開いたら大変なことになった!/ずっこけオーナーのドタバタ日記vol.38~新たなスタートのための人材探し3

約5分
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美容師伊藤
こんにちは。アメリカ/ラスベガス台湾/台北東京/恵比寿美容室を出店している現役美容師の伊藤です。

このブログでは、何も知らない普通の美容師が、東京で美容師を続けながら、なんとなく開いてしまった海外美容室で、

  • 数々あった衝撃の出来事
  • たくさんの失敗
  • 海外美容室での日々の出来事

等を赤裸々に書いていきます。(ただ、あまりにも恥ずかしい内容は、割愛させて頂くかもしれません(-_-;))

個人の美容師さんや、ごく小規模の美容室さんが、今後海外へ美容院を出店する際に少しでも参考になれば。という気持ちと、

このブログを見た美容師さんが、うちの海外美容室のスタッフとして来てくれれば(笑)という、期待を込めて……

また、今でこそ中国語は問題なく話せますが、台湾美容室開店当初、まったく言葉が話せなかった僕が、どうやって基礎もままならない現地台湾人スタッフに教育をしたのか

といった内容も公開していきます。

美容室オープンの経歴

さて、なんだか3回に分かれてしまいましたが、前回からの続き、

台北店に採用させていただいた、日本人スタッフの実家青森へといった時の内容です。

彼の案内のまま、青森名物を食べに行ってみたが、行く先々で店が閉まっていて、

最終的に何でもない普通のラーメンを食べて、微妙な空気になっていたあと、

帰りの新幹線まで、まだ少しだけ時間があったので、ふと思い立って、彼の両親に会ってみようか?と提案したところ

お願いします、という返事をもらい、急いで彼の実家へ向かいました。

前回の『人材探し2青森編』の内容はこちらから↓

彼の両親に会いに行った

帰りの新幹線まで少し時間があるといっても、そこまで時間に余裕があるわけではなかった。

法定速度を守りながら、彼は急いで実家まで運転してくれた。

そういえば、もともとご両親に会う予定はなかったので、手土産がない。

「あ、手土産ないね。何か買える場所ある?」と彼に聞きながら、

実際のところ、時間が迫っていたので「要らないですよ。」という答えを期待してたのかもしれない。

彼は、「これ使いましょう」と、先ほど彼へ渡した東京土産を指さしてくれた。

(おー!ナイスアイデア♡)と思ったが、一応

「そ、そう悪いね…」と伝えた気もする。

元々、親御さんに挨拶しようと思ったのは、

アシスタント時代から、オーストラリアに行き、その後ベトナムへ行った息子さんが、

ようやくベトナムから帰って来るやいなや、今度は台湾へ行くという。

当時僕はまだ子供がいなかったが、さすがに親としては寂しく、不安もあるのではないか?と考え、

せめて、僕自身のことを知っておいてもらったほうが、少しは安心してもらえるのではないか?

という気持ちからであった。

なんとなく、結婚前に嫁の実家に挨拶に行くような緊張感もある中、彼の実家に着いた。

事前に僕を連れて行くことを連絡してくれていて、たまたまご両親が自宅にいたようで、二人で迎えてくれた。

ほとんど時間がなかったので、自己紹介と簡単な台湾の店舗の説明くらいしかお話しできなかったが、

彼のご両親は涙を流して喜んでくれた。

やはりご挨拶できて良かったと、僕に心から思わせてくれるようなご両親の対応に、

青森名物が食べられなかった残念感は失せ、温かい気持ちにさせていただいた。

また、そうはいっても僕自身彼のことはまだよく知らなかったが、

ご両親の人柄からして、息子さんも素敵な人間なんだろうと、改めて感じることができた。

こうして、わずか10分ちょっとくらいの滞在ではあったが、時間も限られていたため、

実家を後にして、彼に帰りの新幹線の駅まで送ってもらった。

この時の青年は増田貴一君。

この後、10年ほど台湾のRelax hair美容室で働いてくれることとなる。

この後もブログにはチョコチョコ出てくるかもしれないが、

彼はその後台湾女性と結婚し、子供もでき、お子さんに日本で教育を受けさせたいとのことで、

現在は日本の神戸に移住し美容師を続けている。

近郊にお住まいの方で、台湾に興味がある方は、色々話が聞けると思うので、是非行ってみてください♪

青森からの帰りの新幹線にて

増田君のご両親の、優しいご対応にすっかり心も温かくなり、帰りの新幹線に乗り込んだ。

実は、青森で名物が食べられなかったが、帰りの新幹線で青森名物の駅弁みたいなの買おう!

と増田君に青森駅まで送ってもらっていた車中から、すでにワクワクしていた。

新幹線が出発し、しばらくすると、販売のお姉さんがワゴンを押してやってきた。

うん。これこれ。えーと、何にしようかな?

あれ???

なんか、ワゴンにほとんど何も乗ってないけど????

「あ、あのー、青森名物弁当みたいなのを食べたいんですけど?」

「あー、この時間はそういうの、ほとんど残ってないんですよね。すいません。」

「えー--、うそでしょ!!!??」

あまりにビックリして、うっかり心の声が出てしまった…

しかもタメ語だ…

「どこかの車両に行ったら買えます?」

「すいません…」

「………………」

しばらく沈黙してしまった…

先ほど、増田君のご両親の温かい対応に触れていなかったら、発狂してしまっていたかもしれない…

ありがとう。お父さんお母さん増田君…

ただ、おなかは減っていたのでワゴンを見ると、アンパンみたいなのと、お菓子は残っていた。

仕方がないので、そのアンパンと、プリッツ、それにいつもは買わない少し高めのビールを購入した。

「プシュッ!」

缶ビールをあけ、そうはいっても充実感はあったので、余韻に浸ろうとビールを飲んでみた。

「………………」

ひどい二日酔いだったのを忘れていた…

一応気分でビールは買ったが、前日大量のお酒を飲んでいて、まだ気持ち悪さがだいぶ残っていた…

ま、まあこんな感じのことは、しょっちゅうあるので、仕方ない。

いい一日だったと自分に言い聞かせ、

まずいビールをチビチビやりながら東京に帰った。

とにかく、これで台北で働いてくれる美容師さんも決まった。

実際は、初めて海外で雇う日本人であり、お店も四苦八苦しながらのスタートとなり、

まだしばらくは、ドタバタ劇場となるのだが、その内容はまた次回以降に(^^

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