このブログでは、何も知らない普通の美容師が、東京で美容師を続けながら、なんとなく開いてしまった海外美容室で、

• 数々あった衝撃の出来事
• たくさんの失敗
• 海外美容室での日々の出来事

等を赤裸々に書いていきます。（ただ、あまりにも恥ずかしい内容は、割愛させて頂くかもしれません(-_-;)）

個人の美容師さんや、ごく小規模の美容室さんが、今後海外へ美容院を出店する際に少しでも参考になれば。という気持ちと、

このブログを見た美容師さんが、うちの海外美容室のスタッフとして来てくれれば（笑）という、期待を込めて……

また、今でこそ中国語は問題なく話せますが、台湾美容室開店当初、まったく言葉が話せなかった僕が、どうやって基礎もままならない現地台湾人スタッフに教育をしたのか？

といった内容も公開していきます。

さて、前回の投稿では、スタッフのAJが『酔っぱらってダンスをしたら、指が折れてしまった』という衝撃の内容でしたが

今回はその後の様子となります(-_-;)

前回の『スタッフの指が折れてしまった時はどうしたらよいの？編』の内容はこちらから↓

※この記事には、ショッキングな内容が含まれています。ご心配な方は閲覧をお控えください。

激動の一夜が明けた後

前日、台北美容室のメンバーを連れ、台北で最も安そうなクラブでどんちゃん騒ぎして、

最終的には、酔っぱらったスタッフがダンスをしたら、指が曲がってしまい…

病院で診てもらうと、やはり『骨折』という診断であった。

酔っぱらって、指を折った状態で家に帰ると、きっと同居している彼女に怒られる…

ということで、台北美容室には仮眠スペースもあるため、その日は彼も僕も美容室に泊まり、

翌朝彼の家に一緒に行き、一緒に謝る。ということになり、まずは二人とも仮眠をとった。

彼が眠れたのかどうかはわからないが、僕はお酒の力も手伝って、すぐに眠りにつき、

翌朝、店の前に住んでいたスタッフが、心配で様子を見に来た時、ようやく目が覚めた。

指を折ったAJも起きていて、一応痛みはあまり感じないとのことで、少しだけ安心し、

あとは、目前の問題の、彼の同居中の彼女に事情を伝え謝罪する。という、

意味合いはだいぶ違うが、結婚前に嫁さんの実家に挨拶に行くときのような緊張感の下、彼の家に向かった。

案の定お怒りになられていた、彼の彼女

タクシーで彼の家の前につき、2階に上がる。

二人とも階段を上る足がとてつもなく重い…

ドアを開けると、彼女は起きていて無表情で立っていた…

いきなり怒られたほうが、まだ謝れるタイミングもあるのだが、

ただただ無表情で、AJが説明のため話を始めると、部屋の掃除を始めてしまい、

今度は、我々二人のことを一切見てくれない…

その部屋には、彼女しかいないかのような振る舞いであった。

いくらAJが話しかけても、決して振り返らず、

ただただ掃除をしている彼女の背中は、とても寂しそうで、

愛する彼氏が美容師として最も大事である、指を折ってしまったことに、心を痛めていたのであろう…。

僕も何度も話しかけ、謝罪をさせていただいたが、やはり反応はなく、

その日はひとまず彼の家を離れ、台北で泊まっていた宿へと戻った。

よくよく考えてみると、まずは二人で話したかったのもあったと思う。

翌日AJから事情を聴くと、とにかく心配でどうしようもなかったということだった。

すごく優しく接したかったが、動揺してどうしてよいかわからず、また、第三者の僕もいたので

とりあえず何も反応できなかったのだそうだ。

後日彼女と一緒にご飯を食べ、改めて謝罪をさせていただいた。

指が折れた美容師さんはどうしたらよいの？

さて、次なる問題。

僕はその事件後、すぐに日本へ帰国したが

指を折った美容室スタッフは、いったいどうしたら良いのでしょう？という内容。

答えは、どうすることもできません(-_-;)

彼は、彼の昔からの後輩である、お店の女性スタッフに、彼のすべてのお客様をたくし、

彼は現場で、その女性スタイリストに技術的な部分のアドバイスを送る。ということを１カ月ちょっとの間続けることになった。

その女性スタイリストは、スタイリストになったばかり。

わからないことが多かった彼女は、突如としてやってきた、たくさんのお客様に四苦八苦しながら、

結果としては、とても良い経験を積むことになるのだった。

日ごろから、やんちゃにお酒を飲みまくっていたAJも、お酒を控えるようになり、

彼の健康の面も含めて、いろいろ良かったのかもしれない。

まあ、２カ月くらいしたら、彼はまたかなり飲み始めていたが…(;’∀’)

悪いのは彼ではない。お酒である。

お酒を憎んで人を憎まず…

さて、こんな感じで、常にネタが満載な台湾美容室初期でしたが、

なんとその指を折ったAJがお店を辞めることになってしまいます。

その話はまた次回以降に♪

おまけ

さて、今回はスタッフが指を骨折した内容でしたが、

私自身も２０歳の頃、美容専門学校を卒業直前、

すでに決まっていた、麻布の美容室に就職間近という大事な時期に、

腕を骨折してしまう。という大事件を経験しています。

その骨折から長期入院に関しては、すべて書くと、とてつもなく長くなるので、

まずは、どうしてそんな大事件が起こってしまったのか？

を書くことにします。

その日は夏休みが始まって間もないころ、

僕は当時1年半制だった、夜間の美容専門学校に通っていたため、

夏休みが終わってすぐ、9月には卒業予定でした。

7月の最終週あたり、当時地元の友達は、大学に行ったり、専門学校に行ったりしていて、

みんな夏休みがスタートした時期でありました。

高校1年の時に、常に監督に管理されるサッカーに対して逃げ出し、嫌気がさし、

中学の時のチームメートを集め、サッカーチームを作っていて、

その日も昼間サッカーをした後、夜みんなで『夏休みスタート祝い』ということで、

当時よく通っていた、地元の『白木屋』で飲んでいました。

とにかく僕を含め、地元の友人は、大量にアルコールを摂取する人間が多く、

その日も長時間にわたって、お酒を飲み続け、

最終的には、メンズあるあるとして、

酔っ払った上での『腕相撲大会』が始まりました。

お酒を飲むと不思議とみんな自分が『無敵』に感じます。

誰しも自分が一番強いと思い込んでしまいます。

僕の最初の対戦相手は、お互いの力が、かなり拮抗している、Kくん。

いつも勝ったり負けたりを繰り返していました。

当時お酒を飲んで腕相撲をするというのは、結構頻繁にやっていて、

実はこのひと月前ほど、よく腕相撲をしていた右腕の上腕を痛めていて、

あまりの痛さに、病院で診察までしてもらっていました。

そんな状態なので、腕相撲なんてやめとけばよかったのですが、何しろお酒が入っているもので…

ええ、悪いのは僕ではなく、お酒なんです…(-_-;)

K君との世紀の対決が始まりました。

「レディー、GO！！」

「パンッ！！！」

「！！！？？？？？？？」

お酒の力も手伝ってか、何が何だかわからなかったのですが、何かの破裂音が聞こえ、

その一瞬目の前に星が飛びました。

机にいた全員が、いや対戦相手のK君以外の、僕を含めた全員が一瞬目を見合わせました。

ものすごい音だったので、「あ！机を壊しちゃったかも…」などと思ったのですが、そんな生易しい話ではなく…

ポワポワした感じで、夢見心地の中、ふと自分の腕に目をやると…

あるはずの場所に腕がありません！

キャー！！！

う、腕が曲がっております‪( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)

左腕の上腕が、完全に折れてしまい…

痛すぎて、白木屋の掘りごたつのような座席から、立ち上がることすらできません。

総勢十名ぐらい、いましたが、

まだスマホがない時代で、携帯電話から119番することができず、

あわてて友人の内2人程が外に出て、公衆電話から１１９番してくれました。

ただ、おそらく電話をしてくれた友人も酒に酔って『へべれけ』で、ろれつが回っていなかったのだと思われ、

そんな酔っ払った人間が、状況説明もあやふやなまま救急車を呼んだせいか、

救急車はなかなか来ませんでした。

少し経つと、店内も、僕の異変に気づいたようで、店員さんからお客さんまで、色んな人が寄ってきました。

その中で1人「私は医者です」と、ろれつが回らない、酔っ払った状態で寄ってきたおじ様がいらっしゃって…

「見せてください」と、僕の手をおもむろに触り始めました…

「いたたたたたたたたた！！！」

「や、やめてー」

触られたその腕が痛すぎて叫んでしまいました。

そもそも、こんな状態で、冷や汗をかいている僕でもわかるくらい酔っぱらっていた彼が、本当にお医者さんだったのかも不明です…

とにかく、ようやく救急車が来て、白木屋から200メートル先の、歩いて数分の病院に搬送されました…

こうして、人生最後の夏休みにの初めに腕を折ってしまい、まさかの入院生活が始まります。

搬送された後も色々あり、この病院での集団生活が、もしかるすと人生で一番楽しかったのでは？と思えるくらいの、思い出となり、

結局は１カ月半ほど入院することになります。

この部分は長文になりすぎてしまうので、今回はこのくらいにしておきます。

あ、ちなみに同じガソリンスタンドでバイトをしていた、腕相撲の対戦相手のK君は、

次の日僕のタイムカードでバイトしてくれていました(;^_^

良い子のみんなは腕相撲には気をつけてね♪

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