恵比寿美容室Ref hair

恵比寿Ref hair│大人のための小顔カット美容室

普通の美容師が海外で美容室を開いたら大変なことになった!/ずっこけオーナーのドタバタ日記vol.3~台湾進出編2~

約12分
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美容師伊藤
初めまして。アメリカ/ラスベガス台湾/台北東京/恵比寿美容室を出店している現役美容師の伊藤です。

このブログでは、何も知らない普通の美容師が、東京で美容師を続けながら、なんとなく開いてしまった海外美容室で、

  • 数々あった衝撃の出来事
  • たくさんの失敗
  • 海外美容室での日々の出来事

等を赤裸々に書いていきます。(ただ、あまりにも恥ずかしい内容は、割愛させて頂くかもしれません(-_-;))

個人の美容師さんや、ごく小規模の美容室さんが、今後海外へ美容院を出店する際に少しでも参考になれば。という気持ちと、

このブログを見た美容師さんが、うちの海外美容室のスタッフとして来てくれれば(笑)という、期待を込めて……

また、今でこそ中国語は問題なく話せますが、台湾美容室開店当初、まったく言葉が話せなかった僕が、どうやって基礎もままならない現地台湾人スタッフに教育をしたのか

といった内容も機会があれば書いていきます。

美容室オープンの経歴

今回は『台湾進出編その1』に続く、『台湾進出編その2です』
前回の内容はこちらから↓

前回初の台湾上陸を果たし、台湾マッサージでは完全に打ちのめされものの、意気揚々と日本へ帰国した後、衝撃の発言を受けた僕は、少しの間ぐったりとしてしまう・・・

まあ、ぐったりと言っても一晩位だろうか?

サッカーをしていた頃は殴られまくり、

高校でも先生に殴られ続け、

人生には常にトラブルがついて回り、

沢山の衝撃を受けてきたことによってか、特に美容の仕事を始めてからは、かなり打たれ強く立ち直りが早くなったと思う(やっぱり何かMっぽいな…(+_+))

海外で美容室を開くまで/台湾行き継続を決断

元々の予定では、今後台湾へカットをしに行く際に、現地の台湾の子達が航空券代金を払ってくれる。

ということであったが、前回の記事での衝撃発言、

やっぱり航空券代金をはらえない‥‥」

という内容を伝えられ、かなり悩んだ。

元々人に相談するという習慣があまりなかったのもあり、一人で今後の事をイメージしながら、行くか行かないか考えてみた。

色々考えた末、最終的には『なんとなく行けば楽しいことありそう』という直感を信じ、

また飽きっぽい性格のため、たまに違う環境に行けるという『ワクワク感』を優先し、継続して台湾へ行くことを決めた。

すぐに台湾の連絡役のTさんへメールをし、次回も行くことを伝える。

僕「航空券代は自分で払っていくことにしたよ!」

(…最後の望み…やっぱり悪いから、こっちで航空券代払えないか、もう一度皆と相談してみるよ……とTさん言ってくれないかな(*’▽’)…)

Tさん「ありがとう!みんな喜ぶよ!!」

僕(だ、だよね‥‥)

最後に、やっぱり航空券代を払ってくれないかなとの、かすかな希望もなくなり、自腹で台湾へ行くことを再度自分に言い聞かせた。

海外で美容室を開くまで/ 新たなミッション

滞りなく次回の予定が決まった後、

次は2回目ということもあり、きっと余裕もある、午前中から午後の早い時間は、台湾のお客様たちは仕事中なので、自分は時間があく。

現地でカットする以外に何かできないかな?と考えていた。

当時スタッフとして働いていた恵比寿の美容室、一応自分の休みで台湾に行っているとはいえ、かなり融通を聞かせてもらっていた。

何か今の日本の美容室に還元できることはないかな?と漠然と考えてみた。

その時ふと思いついたのが

台湾から日本に来る旅行者の方が、美容室で髪を切るツアー』というものだった。

すぐにネットで調べてみて、2,3社台北の旅行会社をピックアップしてみる。

当時の台湾のホームページは、僕には見づらく、メール連絡の仕方もわからなかったので、とりあえず電話番号をメモしておいた。

その際台北にもHISがあるのを発見し、そちらの電話番号もメモしておいた。

そういえばプレゼン用の資料も作ったような記憶があったので、調べてみると当時の資料が残っていた。

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少し意味の分からない箇所や、誤字があるが…(-_-;)…

これ以外にも「スタッフ紹介」や「お店の売りのメニュー」「スタイリングのやり方」など、数種類の資料を準備して2回目の台湾へ行くことになった。

海外で美容室を開くまで/2回目の台湾

さて、いざ2回目の台湾へ。

今回は、『台湾で髪を切る』『台湾のHISへ行き、旅行ツアーの企画をプレゼンする』以外に『台湾の携帯電話を購入する』『台湾の銀行口座を作る』という目的があった。

当時台北滞在中にお世話になっていたのが、「山田屋」というバックパッカーが集まる安宿、いわゆる『ゲストハウス』であった。

大部屋で一泊400台湾元(日本円で当時のレートだと確か1300円位)という、僕には大変ありがたい価格であった。
(現在はオーナーが日本に帰国したため、営業していません)

台湾に行く前に宿屋の店主に相談すると、なんと代わりに台湾の携帯電話を購入しておいてくれていた。

しかも手数料なし!!(多分だけど…)。まだ友人でもないのに、そんなに良くしてくれるとは大感激だった!!

当時はまだ【スマホ】なるものはなく、現地での連絡手段が、日本の携帯電話だとかなり高額になってしまうため、【現地の携帯】は必須であった。

……こちらの宿主さんは台湾で最もお世話になった人の1人である。
結局その時やその後の恩もあり、また【雑魚寝の大部屋】が当時は意外と心地よく、
その後オーナーが日本に帰国するまで10年程お世話になった。……

銀行口座』に関しては、今現在は必要書類や申請可能な条件が増えているが、当時2007年頃は、台湾で銀行口座を作るのはとても簡単であった。

台湾ドルを日本に持ち帰り、日本円に換金するとすぐに飲み代に代わってしまうので、台湾でのお金はなるべく日本に持ち帰らないようにするためと、なんとなく今後必要そうな気がしていたので、銀行口座も早めに作っておきたかった。

『髪を切る』ことに関しては、前回一度経験しているので問題なく、前回同様2日間のドタバタの【プチ美容室】が終わり、最終日4日目に台北HISへ向かった。

現地の携帯を手に入れてすぐに、メモしておいた台北の旅行会社に電話をし、HISを含む2社とアポイントが取れていた。

もう一社は、行ったのは間違えないが全く記憶があまりない…電話越しに片言の日本語を話せる方にアポイントを取ったが、結局片言の日本語だったため、コミュニケーションがうまく取れなかった記憶がうっすらある。

海外で美容室を開くまで/ 台北HISにて

台北HISでは、副社長?のSさんが話を聞いてくれた。

当時の僕よりも年上の台湾人の方で、めちゃくちゃ感じが良く日本語もペラペラだった。

とても品のあるセレブな感じの方、それでいて笑顔が素敵でとっても優しい感じの女性。

話してみると、外見そのままの素敵な方で、しっかりと話を聞いてくれた。

実際にその方も日本を長く旅行していたこともあったようで、日本の美容にも、とても興味があるとのことだった。

「ツアーを組むなら、大型バスが停められる場所が必要だ」「ツアーガイドとして通訳をつけるならある程度の金額を払う必要がある」といった問題点があったが、基本前向きな感じでその日の話し合いは終わった。

今回はその後すぐ帰国で時間がなかったが、次回台湾に来た時には、自分の髪も切ってほしいという要望を頂いた。今後ツアーとしてスタートするのであれば、まずは腕を見ておきたい。といった気持ちもあったのだと思う。

ただ、次回彼女の髪を切るにあたって、大変なことが起きるとはその時は全く想像していなかったが…

ちなみにこのSさんには、その後台湾にてかなりお世話になることとなる。

海外で美容室を開くまで/ツアー企画のその後part.1

さて、先にその後この「台湾から日本への旅行ツアーのオプションツアーとして、当時働いていた美容室に来てもらう」という企画がどうなったかを書いておこう。

2回目に台湾HISの副社長に会う際、 髪を切らせて頂いて、とても気に入って頂くことができた。

「これなら皆行きたがるよ」と彼女も乗り気になってくれ、ではまた次回細かい話をしていこう。自分も社内で皆に伝えてみる。と言ってくれた。

すぐにでもより細かい話をさせて頂きたかったのだが、その頃になると、紹介で髪を切りに来てくれる方も増え、僕自身も初回の時のように時間が取れなくなっていた。

東京に戻り、問題点をクリアすべく最終的に【月何回受け入れられるか?】、【何曜日が良いのか?】、東京のお店も暇だったわけではないので、どうしたら実際スタートすることができるか?また、他のスタッフにも手伝いをお願いする場合【お店はスタッフに手当を出してくるか?】等考えていた。

その頃、もちろん東京の美容室の店長には話をしていて、ただ自分でも店長への【最終的な形の提案】や【自分を含めたスタッフへの手当の相談の仕方】を決めかねていて、他のスタッフに話すのは保留にしてもらっていた。

また、当時のお店の空気感としては、台湾の件に関しては、皆と話して一緒に考えながら決めていくというよりも、もう少し自分のイメージをはっきりさせて、先方との話が、もう少しまとまった状態で提案。というほうが受け入れられやすいだろう。途中で話しても多分反対されるだろう(-_-;)と感じていたのもあり、まだ全体に話していなかった。

海外で美容室を開くまで/ツアー企画のその後part.2

さて、そんなある日営業後に店長に呼ばれていた。

…当時の店舗は、集客の広告はほぼやっておらず、また店舗も路面店ではなかったため、紹介以外の新規のお客様は、あまり多くなかった。個人で担当するカットの新規客は年間10名ほど。

ただ、ホームページに載せていた【卒業式ヘアセット&着付け】のページだけがものすごくヒットし、3月の卒業式シーズンの平日は連日早朝5時前後からの予約が入っていた。…

その店長に呼ばれた次の日も、朝5時半位から予約が入っていて、僕が担当する番であった。

(まじか…今日は早く帰りたいな…何の話だろ…)

その日営業終了が少し遅くなった僕は、店を閉めてから、店長が待っているという居酒屋に向かった。

行ってみると他のスタイリストもいた。

(ん?なになに…(;’∀’)なんか怖いよ…)

席について少し飲み始めると、店長が「じゃあ、伊藤君皆に台湾の件話して」

(えーーーーーー( ̄▽ ̄;)、今っすか…まだ準備できてないって話してたじゃないスか…汗、しかも俺明日5時前に店に行くんだけど!…(;_;)…)

自分のタイプとして、人に物事を提案する時に【事前準備】をしっかりしてないと、上手くいかないケースが多く、準備できてないのに話すのが嫌だった。

ただ後になって考えると、他のスタッフに早めに話しておくのは当然の事でもあったので、店長が悪いわけでもない。

しかし、今いるのは『酒の席』で、明日は僕だけ『早朝営業(着付け師は外部からくる)』…なぜ今なの…(-_-;)

本当に話したくなかったが、もう仕方がない‥‥概要を皆に伝えた。

スタイリストの1人が「僕たちが欲しいのは、長く来てくれるお客さんなんだよね…単発で来店というのは…正直あまり興味がわかない」

まあ、ある程度想定していた答えだった。

当時の台湾は今ほど日本人から人気があったわけでもなく、また美容業界は特にアジアに対してあまり良い印象がなかったように思う。

なので、ある程度現地の旅行会社と話を詰めて、店長にスタッフへの報酬を相談して、メリットをはっきりと伝えられる状況で皆に話したかったのである。

ただその時に、店長含め、お店全体として「今回の企画に対して後ろ向きである」ことがはっきりした。

旅行オプションツアー】だけが台湾へいく目的ではなかったので、自分もそれ以上その件に対して時間を費やす気になれず、それ以降話はとん挫した。

ちなみに、台湾HISの副社長Sさんには、ある程度事情を話し、彼女はそれ以外にも『僕に台湾で髪を定期的に切ってもらいたい』と思っていてくれていたのもあり、「オプションツアーの話し合い」はストップしたが、その後も副社長には色々お世話になることが多かった。

海外で美容室を開くまで/ 自宅美容室が終わる

さて、話を戻して、2回目の台湾の自宅美容室にて、

1回目同様2軒のお宅をお借りしたのだが、そのうち一軒のお宅で時間がかなり押してしまった。

最終的に終わったのは夜12時近くになっていたのだが、そのお宅では基本広いリビングを使わせてもらっていた。途中でお父さんが、「もう寝るからここでやってるとうるさくなる。部屋に移動してくれ。」ということを伝えてきたそうだ。

寝室に僕を含めて4,5人ほどで移動し、施術したのだが、自宅カットはとにかく髪が散らばる。その寝室も特段広いわけでもなく、4,5人入って施術場所を確保するとギュウギュウであった。

終了後、もちろん掃除をして帰るのだが、髪の毛は中々完全に取りきることができない。結果ベッド等に毛が残っていたようで、本人が掃除しても髪が取り切れない‥‥というわけで、

「イトーさん、次から家は使えないよ!」

ということになった。帰国後のやり取りで、2軒のうちもう1軒は、次回もう一度だけ使わしてくれることになったが、1日のみの使用なので、あとは『ホテルを借りてくれ』とのことになった。

(うーん。ホテルって高そうだな…その金できれば飲み代に回したい…)と思ったが仕方がないので、

次回ホテルを使うことを約束した。そして「Lさんが安いホテル探してくれるって」と言ってくれたので、そのままお願いすることにした。

見つけてくれたホテルは金額は通常泊ってる【ゲストハウス】が400元に対して、確か1200元くらいだったと思う。確かに高いわけではなかったので予約をお願いした。

ただ、このホテルがとんでもないところで‥‥次回また大量の『冷や汗』をかくことになる…

台湾で初めて借りたホテルに行ってみると、とんでもない場所だった…の内容は

次の記事の【めちゃくちゃ恥ずかしい経験…そして次の展開へ…編】にて(*’▽’)

今回のまとめ

振り返ってみると、台湾に行くたびに新しいことがあり、貴重な経験を沢山させてもらっていたように思います。

今後もたくさんの『失敗』を経験しますが、全て無駄にはなっていません。

日本の美容室にて髪を切るオプションツアー】も、とん挫したままではありますが、

その時に準備した資料は、それによって自分の能力がアップし、
その為に会って話をさせて頂いた副社長には、その後沢山の恩を受け、

自分にとって、とてもプラスになっています。

2020年からコロナの影響で海外に行けなくなっていますが、落ち着いたら今後、『この企画に再トライ』してみても良いかもしれない。とも今回書きながら思いました。

あ、でもやっぱり『高校は男子校へ進学した』失敗はただの失敗だったかもしれません。

学ランだったせいか、思い出の背景がなんか黒がかってるんですよね…まあ当時は本当に朝起きれなくて、学校休みがちだったので(遅刻だと殴られるため…)、思い出自体も少ないのですが(;・∀・)

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