恵比寿美容室Ref hair

恵比寿Ref hair│大人のための小顔カット美容室

普通の美容師が海外で美容室を開いたら大変なことになった!/ずっこけオーナーのドタバタ日記vol.2~台湾進出編1~

約12分
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美容師伊藤
初めまして。アメリカ/ラスベガス台湾/台北東京/恵比寿美容室を出店している現役美容師の伊藤です。

このブログでは、何も知らない普通の美容師が、東京で美容師を続けながら、なんとなく開いてしまった海外美容室で、

  • 数々あった衝撃の出来事
  • たくさんの失敗
  • 海外美容室での日々の出来事

等を赤裸々に書いていきます。(ただ、あまりにも恥ずかしい内容は、割愛させて頂くかもしれません(-_-;))

個人の美容師さんや、ごく小規模の美容室さんが、今後海外へ美容院を出店する際に少しでも参考になれば。という気持ちと、

このブログを見た美容師さんが、うちの海外美容室のスタッフとして来てくれれば(笑)という、期待を込めて……

また、今でこそ中国語は問題なく話せますが、台湾美容室開店当初、まったく言葉が話せなかった僕が、どうやって基礎もままならない現地台湾人スタッフに教育をしたのか

といった内容も機会があれば書いていきます。

美容室オープンの経歴

今回は『海外に美容室を開くきっかけ編』に続く、『台湾進出編その1です』
前回の内容はこちらから↓

東京の美容院に来てくれていた台湾人のお客様の要望により、台湾でカットをするため、現地に行くことになりますが、記事の最後にある衝撃の展開により、その後の台湾行きの継続を断念しそうになります…

海外で美容室を開くまで/初めて台湾へ行ってみることにした

2007年位だろうか?とうとう初めて台湾に行ってみることになった。

4日間の工程で、2日目、3日目にそれぞれ別のお宅にて、確か全部で10名位。
現地台湾人の子たちを自宅でカットすることが目的だった。

ほとんどの子が、カット以外のパーマやカラーも希望していたため、

どんな家かわからず、どのくらいのスペースがあるかもわからなかったため、

またほとんどの子が、仕事帰りに来るため、時間的に結構大変そうといった多少の不安はあったが、

初めて行く台湾へのワクワク感のほうが圧倒的に大きかったと思う。

……実は高校は東京の城北高校という進学校に通っていて、大学受験をする予定だったが、当時志望の大学に願書を提出したところ、4つの大学全てから『提出期限切れ』という理由で願書が返ってきて、結局一校も受験できなかった。(マジです。笑)

その後予備校にもなじめず、真剣に将来を考えた際、仕事は海外に行けるようなものが良いな。と漠然と考えていて、真っ先に思い付いたのが、【パイロット】だったが、パイロットになるためには「防衛大学校」に行く必要があることを知り、すでに受験勉強をする意欲がなくなっていた僕は、その瞬間に【パイロットになりたい】という願望を捨て、次に思い付いたのが

「美容師なら、ロンドンとか、海外に行けるチャンスがあるかも!あ、美容専門学校なら勉強しなくても行けるのか?」

といった経緯で、美容師という職業を選んだのもあり、実は海外への興味は20歳前からひっそりと持っていた。
(ちなみに僕が子供のころ、父親は海外出張に良く行っていたので、その影響があったのかも…今ではただの飲んだくれのおじいちゃんだけど…)……

海外で美容室を開くまで/台湾進出前の準備

少し話を戻して、台湾へ行く前にまずはどんな準備をしたら良いか?を考えてみた。

現地でカットする予定のほとんどの子が、カラーやパーマを希望している。

パーマに関しては、薬剤の種類も3種類程度と多くないので全部持っていける。

パーマを巻く時に使うロッドは?

うーん。これはお店のものは持っていけないので、もったいないけど買おう…

一番の問題はカラーだ。

通常お店にはスーツケース1つ満杯になる位の量のカラー剤が用意されている。

それをすべて持っていくのは不可能なので、どうしたものか?

あ、台湾に行く前にカウンセリングして、「希望のヘアカラー」を聞いてしまおう。

ついでにカットやパーマの希望も先に聞いたら良いな。日本語を話せない子もいるだろうし。

というわけで制作した、簡易カウンセリングシート。これを連絡役のTさんに送って皆のをまとめてもらう。

ちなみにその時のカウンセリングシート。まだパソコン作業もおぼつかない頃の簡易的なものだが、これで事前準備はしっかりできた。

ちなみに、台湾の子たちは英語は話せそうだったので、カラー用カウンセリングシートを英語で作った後、

ヘアスタイル用のカウンセリングシートの時は、

(うーん。連絡役の子がみんなに通訳してくれるっしょ…)

と、英語にするのがおっくうになっていまい、日本語のまま丸投げしてしまっていた(-_-;)

この頃から、「僕は一人では何もできない」ということを少しずつ学んでいく(*’▽’)…

それと同時に知らず知らずのうちに【事前準備】をしっかりする習慣がついていく。

……それ以前は、旅行に行くにも宿の予約もせず、現地で直接宿に行ってみたり、

常に「行き当たりばったり」で生きてきたので、

準備が少ない分、何かにつけて、足りないものや忘れ物が多かったり、

貯金はしないのがカッコイイ』『酒は酔うまで飲まないと意味がない』『準備なんて凡人のすることでしょ』…

ということを『モットー』として生きていたので、凡人の僕は、常にトラブルに巻き込まれてたりした(笑)

まあ、おかげでネタには困らなかったが…(*´з`)…

しかし、台湾に行くことになり、しっかりと準備をしないといけない環境になったため、

この時を境に習慣が大きく変わっていった。

凡人が結果を出すには、【事前準備】に尽きる。

まあ、この時はまだそれに気づいていませんが、とにかく台湾に行くことになったおかげで、

【事前準備】の習慣と、【資料を作る】

という、後にとても大事なポイントになる習慣が少しずつ身についていく……

海外で美容室を開くまで/初めての台湾上陸

さて、初めての台湾上陸。

初日は夜遅くに到着し、2日目のお昼に、例のキーパーソンである台湾留学生がご飯をご馳走したいと言ってくれていて、指定された場所に行ってみた。

ガイドブックにも乗っていた台湾『鼎泰豊』だった。

すでに台湾で仕事をしていた彼女は、仕事のお昼休みに時間をとってくれていて、さらには前もって「入店待ちチケット」を取ってくれていた。

当時の『鼎泰豊』は観光客であふれかえり、1時間待ち位だったのだが、彼女のおもてなしのおかげで、現地に到着し少し待ってからすぐに店内に案内された。

二人ともいわゆる「比較的おとなしいタイプ」だったため、そんなに会話した記憶はないが、「僕が台湾に髪を切りに来てくれて嬉しい」という彼女気持ちはとてもよく伝わって、そして僕はその気持ちがとても嬉しかったのは覚えている。

はっきりと気づいたのはもう少し先だが、台湾の方は【人をもてなしたい】という気持ちがとても強い方が多く、その日も会計時に年上の男である僕が払うよと言ったが(言ってないかも(;’∀’))、彼女は自分が払うと言って会計してくれた。

さて、彼女は仕事に戻り、僕はその日の自宅カットスタート時間まで、まだ少し時間があったため、少し台湾観光をしてみる。

当時はまだ全く中国語が話せなかったので、タクシーに乗り、ガイドブックの住所を指さし、希望の場所へ行ってもらう。

台湾タクシーの運転手の方は、見た感じは不愛想な方が多かったが、話し出すと皆すごい笑顔でとても感じが良い。

はるか昔、台湾は日本語教育があったようで、年配の方は少し日本語を話せる方がいたりする。

日本人と知り、日本語で話しかけてくれる方が何人かいた。

ただ、しばらく日本語を使っていなかったためか、ほとんど何を言っているかわからず、人見知りの僕は愛想笑いをするのが精いっぱいだったが(-_-;)…

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それからいよいよ自宅にてプチ美容室が始まる。

海外で美容室を開くまで/ 台湾にて自宅美容室part.1

その時使用させてもらったのは、2軒のお宅。

日本に留学に来るくらいなので、家もとても豪華で綺麗な家を想像してた。

どちらの家も日本に比べて全然広い。またそのうち1軒はビルのうち4階分ほどをその家族で使用していた。

2軒ともとても立派なお宅だった。

ただ、僕が想像していた家よりは普通であった。

実は台北は当時、新しい建造物が少なく、4,5階くらいの比較的小さなビルが規則正しく並んでいて、ビルの各階にそれぞれ1~2軒程度の家が入っているのが一般的であったようだ。

日本でいう「一軒家」みたいなものは台北都心部には、個人の自宅としてはほぼ見当たらず、ほとんどがそういった形式の古い建物だったのだ。

まあ、その古い建物もその後10年ほどで、台湾不動産バブルによってとんでもなく値上がりしているようだが…

いずれにしても2軒のお宅はそれらの「一般のお宅」よりももっと立派な家ではあったが、僕がイメージしていたような、

ふかふかなソファが用意されていて、フルーツでも食べながらチヤホヤされながらカットする。」という感じではなかった(*’▽’)

実は自宅に行く前は、留学後も髪を切りにわざわざ日本まで来てくれるので、みんな巨金持ちのセレブの家庭の子たちだろう。と本気で思っていたが、

(あれ?お金は無いわけではないが、ものすごくゆとりがあるわけではないのかもしれない。頑張って日本に髪を切りに来てくれてたのかも?)

と思うようになり、そう思うと留学~留学後まで髪を切りに来てくれ、さらには台湾に来るきっかけを作ってくれたのは、本当にありがたいことだ。と改めて感謝の気持ちが強くなる。

(基本僕からプライベートの事はあまり聞かないので、本当のところはわからないが…)

海外で美容室を開くまで/ 台湾にて自宅美容室part.2

さて、2軒のお宅でまずすることは、お風呂場の確認。

自宅での施術はシャンプーや、お流しは自分でやってもらうことになるためだ。

実はこれが自分の中で大きなポイントで、要はシャンプーをしてくれるアシスタントが1名いる。といった感じ。

大変だったのは、カラーを塗る時や、パーマを巻く時に、その薬や道具を置く場所。

通常美容室には『ワゴン』があって、その上に使用するカラーや、パーマのロッドを置いて、ワゴンを自分の手元に移動しながら施術する。

自宅には、その『ワゴン』の代用品がなかった。

どうしようかと考えた末、大きなスーツケースで自宅に行っていたので、そのスーツケースの上に道具を置いて施術する。という方法だった。

スーツケースの上部分なので、スペースも狭くバランスも悪い。カラーを入れたカップなんか落ちてしまった日には一大事だ。

でもそれが一番使いやすかった。

その後比較的近い時期に、「アメリカ」と「上海」でも、その『スーツケースワゴン』を使用するのだが、ものが落ちないかすごくドキドキするので、もう二度と使いたくない(笑)

いずれにしてもカットやその他の施術では、「終了時間が遅くなる」「色々やりずらい」といった想定内のトラブルはあったものの、

2日間の工程は無事終了した。

海外で美容室を開くまで/ 帰国~衝撃の事件

最終日はフライト前に少し時間があったので、ガイドブックに載っていたマッサージ店に行ってみる。

志村けんさんの「バカ殿」がいたる所にいたので、志村けんさんのお店だったのだろうか?ちなみに『豪門世家理容名店』というところだった。

豪門世家理容名店志村けんのバカ殿画像

ここでは、「痛かったら言ってね」といわれ、マッサージ開始直後から痛かったので

「痛い、痛い!!」とすぐに伝えたら、

足裏の担当の人、その他担当の人はどちらも嬉しそうに笑っていて、ニコニコしながらもっと強くマッサージされ、半べそかきながらマッサージされたのをよく覚えている。

確かに「痛かったら言ってね」と言われたが、「痛かったら弱くする」とは言われてなかったが…(-_-;)

まあ、こんな感じの旅の終わりではあったが、次回への期待を持って日本へ帰国した。

日本に帰国し少したってから、今回の感想と次回以降の予定(次回以降は、航空券を台湾の子達にに買ってもらう予定なので、どのような形にするか?要はどうやってお金をもらうか(*´з`)…)を連絡役のTさんに、メールしたところ、衝撃の発言を受けることとなる…

Tさん「伊藤さん、ごめんね。やっぱり皆航空券代は払わないって!」

僕( 航空券代は払わない … 航空券代は払わない航空券代は払わない 航空券代は払わない!!??? …………………………( ̄▽ ̄)…)

(え!?うそん…お願い…なんとかならないかい?…えーーん( ノД`)シクシク…)

「そ、そうだよね。う、うんわかった。ちょっと考えてみるね」

台湾進出一回目にして、まさかの展開に…この頃飲んだくれてお金のなかった僕はかなり悩むことになる…

さて台湾行きを継続するか否か?…次回の【台湾行きを継続するかどうか?そして新たなミッション…編】で書いていきます(^^)/

今回のまとめ

さて、意気揚々と台湾に行き、早速つまずく。

といった、僕の人生では常につきもののトラブルですが、やはり今回もやってきました。

今でこそ、台湾の人やお店もガラッと変わり、台北『東區』に代表されるように、とてもオシャレな若者やショップが増えてきましたが、2007年当時は、僕が見た限りまだ現在のような感じではなく、発展の余地が沢山ありそうなイメージでした。

ただ、実際そういったことがある反面、僕が見ていた場所は台湾の限られた場所、人であり、全体が見えていなかったのもあったため、その後いろいろな『勘違い』が出てきます。

よく言われる、お店を開く前にはしっかり【マーケティング】をする。といった当たり前の事も、当時の僕の頭には全くありませんでした。

勢いって恐ろしいですね…

今後も常にトラブルがついて回りますが、人生に全てにおいて自分の選択に一つも後悔はなく、トラブルによる【経験】を常に楽しんでいる面があるため、何とか現在に至ります。(なんかMっぽい発言ですが…( ̄▽ ̄))

あ、一つだけ人生の選択における後悔がありました…

高校を男子校を選択した』ということですね…(笑)

あの独特のむさ苦しさ、合唱をすると低い声しかない…人によって感じ方は様々ですが、僕はめちゃくちゃ嫌でした(笑)

あ、その時であった友人達はとても良かったのですが、あくまでも男子校全体の【イメージ】の部分です(*’▽’)

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