恵比寿美容室Ref hair

恵比寿Ref hair│大人のための小顔カット美容室

普通の美容師が海外で美容室を開いたら大変なことになった!/ずっこけオーナーのドタバタ日記vol.19~番外編

約9分
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美容師伊藤
こんにちは。アメリカ/ラスベガス台湾/台北東京/恵比寿美容室を出店している現役美容師の伊藤です。

このブログでは、何も知らない普通の美容師が、東京で美容師を続けながら、なんとなく開いてしまった海外美容室で、

  • 数々あった衝撃の出来事
  • たくさんの失敗
  • 海外美容室での日々の出来事

等を赤裸々に書いていきます。(ただ、あまりにも恥ずかしい内容は、割愛させて頂くかもしれません(-_-;))

個人の美容師さんや、ごく小規模の美容室さんが、今後海外へ美容院を出店する際に少しでも参考になれば。という気持ちと、

このブログを見た美容師さんが、うちの海外美容室のスタッフとして来てくれれば(笑)という、期待を込めて……

また、今でこそ中国語は問題なく話せますが、台湾美容室開店当初、まったく言葉が話せなかった僕が、どうやって基礎もままならない現地台湾人スタッフに教育をしたのか

といった内容も公開していきます。

美容室オープンの経歴

さて、前回の記事では、台湾のパートナーから衝撃のメールが来て、

旧正月を使用している台湾と、日本の間には、『来年』という言葉に大きな違いがあり、

予定よりも1年以上早く、そのパートナーが勝手に美容室物件を契約してしまっていましたが、

その頃日本でも、自分の仕事の仕方に、ある大きな変化が起きていました。

今回は、いったん番外編として、そちらの内容を書いて行きます(^^

前回の『台湾編』の内容はこちらから↓

東京恵比寿の美容室で働いていた時、感じ始めた【ズレ】

台湾に出張に行き始めたころはまだ、東京恵比寿の美容院で『いちスタッフ』として働いていた。

一応『二番手』という感じで、いわゆる『店長の次』みたいな言われ方をして頂いてはいたが、

とくに『副店長』という役職などあったわけでもなく、要はやはり『いちスタッフ』として在籍していた。

その店は、僕が26,27歳だったころ、昔の店で一緒に働いていて、何度となく一緒に飲みに行っていた先輩美容師と

「一緒に店をやらないか?」という話になり、オープンした店であった。

ただ、実際は当時僕らはお金もなく、また足りないお金を銀行から借りたわけでもなく、

先輩のお知り合いで、『出資』をしてくれる方があらわれ、資金はその方の全面バックアップによってオープンした美容室であった。

ただそれでもやはり、自分も発起人であったため、お店のためになることは、時間や労力も惜しまなかった。

「いずれ2店舗目も出そう」といった話もしていて、

その中で『二番手』と言ってもらえることは、モチベーションも上がり、何より僕はその美容室のことが『大好き』であった。

そのため常に、お店が発展していけるように努力していたと思う。

なんとなく、もろもろのズレを感じ始めたのは、店がオープンして3年ほどしてから、僕が『台湾出張』に行き始めたころかもしれない。

今となって冷静にスタッフの立場になって考えれば、お店とは別行動で、単独で台湾へ行っている僕は完全に『浮いていた』と思う。

前に少し書いたが、一応自分の休みの範囲内で出張には行っていたが、どうしても休みの前後はお客様が集中して、お店が込み合ってしまう。

それは売り上げだけ考えれば、悪いことではないかもしれないが、店が忙しくなると、どうしてもお客様に多少の【ストレス】を与えてしまう。

お客様に 【ストレス】 がかかれば、当然各スタッフや、お店にも同じように 【ストレス】 をかけてしまう。

台湾へ行き始めたときには、お店にも何かしら利益を出したいと、台湾人の方が、日本へ来る旅行ツアーのオプションで、

【日本の美容室で髪を切る体験】というものを組んでもらおうと、実際台湾の旅行会社へかけあい、契約寸前まで行っていたが、

結果としては途中でストップしたままになっている。

他のスタッフは、それに対してあまり乗り気でなかったが、そんな気持ちは、当たり前であったと思う。

【海外の方の髪切り体験】。これは『1回切り』の来店のお客様で、

各スタイリストの『指名客』が増えるわけではない。

そもそもそんな時間が取れるのか?その日は他のお客様の予約が取れないのではないか?

給与にどう反映される?……その他考えればたくさんの不安や疑問があったと思う。

スタッフに自分の考えを最初に説明した時、僕自身、まだ細かい問題点をしっかり解決できるような『案』が決まっていなかった。

乗り気でなかったというよりも、単に皆『イメージがわかない』ために、興味がない反応となっていたのかもしれない。

いずれにしても、スタッフからすれば、僕が台湾へ出張へ行っても『特にメリットがない』という状況であった。

当時はそんなお店の『空気感』に僕は反発してしまっていた。

今考えると、完全に【自分本位の考え】であったと思う(-_-;)

もっと他の人の気持ちをしっかり考えていたら、『1人浮いている』状況にはならなかったかもしれない…

ただ、そのような状況でも基本は僕も含めスタッフ全員が、『少しでも美容室を良くしたい』といった思いを持ち、それに関しては『チームワーク』を保ちながら進んでいっていたと思う。

そんな中、『台湾出張スタート』から2年ほどたった頃、今度は『上海出張』へ行けそうなきっかけがあり、

僕は、「なんとしても行く!」と決めていた。

30歳を過ぎたころの決断

『上海出張』に行くとなると、さすがに自分の休みをかき集めてくっつけても足りない。

そのため、これ以上美容室に迷惑はかけられないと、お店を退社し、【業務委託】や【面貸し】を他の美容室でやってみようかと考えてみた。

美容師の【業務委託】というのは僕もよく理解していない部分もあるが、『個人事業主』となって働く。ただし美容室側で、広告などを出し、お客様を集客してくれる。通常の【美容室正社員】に比べると自由ではあるが、完全に自由ではなくある程度のルールがある。

【面貸し】は美容室の一部の『場所』を借りるスタイル。一般的にはお店のお客様には一切入客出来ず、自分のお客様のみを担当する。
自由度は高く休みも好きに取れるが、新しいお客様が必要な場合は、自分自身で発掘しないといけない。

この辺りは、2つが合わさったような美容室もあると思うが、おおよそこんな感じのイメージだと思う。

当時は【業務委託】はまだあまりなく、僕が考えたのも当時の美容室を退社し、【面貸し美容師】となって別の美容室で働く。ということだった。

ただ、当時の【面貸し美容師】の多くは、今と違い、例えばヘアメイクの仕事と掛け持ちをしているような、『ダブルワーク』の美容師さんが多かった。

特にヘアメイクを目指しているわけでもなく、『美容師のみ』としてやっていく予定であった僕は、収入面や、その他色々不安な面もおおく、少し悩んでいた。

ただ、ある意味良かったのが、当時働いていた恵比寿の美容室は、『ホットペッパー』のような集客サイトに登録しておらず、お店に来てくださる、カットなどを希望する『新規客』も、紹介以外の方は、かなり少なかった(*’ω’*)

僕自身、カットを含む、ご紹介以外の新規の方を担当するのは、年間10名ほどであった。

そのため、【面貸美容師】となっての一番のデメリットである、『お店に来る新規客を担当できない』という部分が、ほとんどデメリットに感じなかった。

正社員として働いていた時は、とにかくその『新規客』が欲しく、店長とも、『広告費を払って集客サイトに登録するかどうか?』を話し合ったりもしたが、

最終的には、『費用をかけて広告を出す』ということはしない。と僕も納得したうえで決定していた。

結果として、それによって『新規客があまりいない』ことが、僕が【面貸し美容師】になる、後押しをしてくれた。

店長へ自分の意志を伝える

【面貸し美容師】になることに多少悩んではいたが、行動はすぐにおこしていた。

最初に考えたこと、最初に決めたこと。色々悩んでも、最終的に決定するときは大体その『一番最初の思い』だったので、悩みは少ししたが、最初から結論は出ていた。

思い立った後すぐに、近くの美容室で、そのような受け入れがあるところを2,3軒まわり、話を聞いてみた。

考え始めてから2週間くらいすることには、当時の店長(現オーナー)に自分の意志を伝えていた。

店長とは過去、今では日本を代表するような大きな美容室グループとなった美容室で、同じアシスタントの先輩後輩の間柄だった。

人生で最も多くの回数、一緒に飲みに行ったであろう人であり、数えきれないくらい自宅にも泊めていただいた。

そんなよく知った仲でもあるので、僕が話をする前から、店長自身も僕が考えていることはある程度感じ取っていたと思う。

重い雰囲気の中、自分の考えを伝え、『店をやめ、面貸し美容師として、新しいスタートを切りたい』と伝えた。

少し考えてみると言ってくれ、数日後にまた話し合いをした。

その頃働いていた美容室では、『面貸し』として、他の美容師さんに場所を貸し出すということはしていなかったのだが、

僕のために、新しくその美容室で、『面貸しのための規約』を作ってくれ、僕に提示してくれた。

美容師がお店の場所を移動するときは、どうしても多少の『失客』というリスクを伴うことが多い。

そのまま、元の美容室を使わせてもらえるのなら、その『リスク』がなくなる。

かくして、もろもろ良い条件を提示して頂き、元々働いていた美容室にて、『面貸美容師』のスタートを切ることになった。

当時の店長は、僕のために時間をさいてくれ、条件等を考えてくれ、また自分がイメージするよりも良い条件を提示してくれ、本当にありがたいことだった。

このような経緯で、『面貸し美容師』としての心機一転やっていくことになりました。

そして、その頃前回のブログで書いたような『衝撃の事件』などがあったりしながら、台湾美容室オープンに向かっていきます。

その内容はまた次回(^^

まとめ

面貸美容師になって、初めて実感したのが、『なんか色々やろうと思ったら、一人じゃ何もできない』でした(笑)

東京で面貸し美容師をやりながら、海外で美容室を開く。

これだけでも明らかに、誰かがいないと成立しません。

台湾美容室のオープン前は、台湾のパートナーに『丸投げ』して、僕はたまにチョロッと、台湾に遊び感覚で行き、

技術指導だけすればいいっしょ!

と本気で考えていました。

まあ、結局オープン当初は、ある意味『丸投げ』された側になりましたが(*’▽’)

丸投げされた』ことで、仕事の能力も、中国語も、かなりのスピードで上達し、経営者としてこなせる仕事量も増えていったと思いますが、

やはり、『一人では限界があると感じます』。

自分がやってきた道のりは、正直『成長のスピード』としては遅かったような気がしますが、

色々な経験をしてきた分、『何が起きても切り抜けていける』ような気がしています。

まあ、『何かが起きてしまう』のが僕でもありますが・・・(*’▽’)

これまでの色々な出来事や失敗などは、本当にすべて必要なことだったと感じます。

最初に台湾に出張にいけるような環境を提供してくれ、最初に面貸美容師としてのスタートを切れるように、たくさん配慮してくれた当時の店長には、あらためて、本当に感謝しかありません。

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