前回上海へ行き、現地の敏腕美容室オーナーの話を聞いた後、今後の事をいま一度考えた結果、

やっぱり、台湾で美容室を開こう！という結果となり、

台北で借りていた2軒の美容室の各オーナーに、『一緒に美容室やらないか？』と相談してみることにしました(^^)

前回の『編』の内容はこちらから↓

台北に美容室を開く相談をしてみるpart.1

2010年初め、ちょうどその年の台湾旧正月の少し前に台湾出張へ行くことにした。

継続して借りていた 【 京崎 】 と 【 世紀 】 という2軒の美容室。

【 京崎 】 は、台北の南京東路という場所にある美容室。

ほぼすべてのスタッフが地方から出てきて、共同生活をしているという、彼女達は皆明るく、いつも沢山のお客様が来ている美容室で、オーナー夫婦も、とても感じが良い。

（よし、この美容室オーナーと手を組めば、スタッフ教育はばっちりやってくれそうだな。大変そうな所は色々やってくれるに違いない(*’▽’)…ぐへへ…）

一方の 【 世紀 】 は、台湾に7店舗～10店舗位ある美容室。

日本で言ういわゆる『床屋』で、メンズ中心だが、台湾で初めてメンズ美容室のチェーン展開に成功した美容室のようで、オーナーの『リャオさん』はやり手のオーナーに違いない。

（よし、リャオさんは、ちょっと厳しそうな雰囲気もあるけど、このオーナーと手を組めば、自分は何もしなくてもうまいことやってくれるに違いない…(*’ω’*)…ぐへへ…）

本気でこんな事を考えながら、あとはどのように2軒のオーナーに話を持ちかけようか？と考えていた。

ちなみに当時すでに何度も台湾へは出張で行っていたが、

徐々にお客様も増えてきて、夜は講習をしたりと、結構忙しくなっていて、自由に行動できる時間は限られていたため、

台湾がどんなところなのか？という情報は、

借りていた2軒の美容室、泊まっていた安宿、後は毎回食事に行く店。といった感じの、決まった場所からのものだけであり、

美容室を開く前に必要であった、台北の各地域がそれぞれどのような特徴があり、どのような人がいるのか？

台湾の他の美容室がどのような感じなのか？に関しては、全く知らなかった。

ただこの時が2010年初め。僕は2011年に台北に美容室をオープンするイメージであったので、細かいことは、追々調べていけばよいと考えていた。

台北に美容室を開く相談をしてみるpart. 2

その頃、最初に通訳をお願いしていた、現在は俳優として活躍中の【マツジュン】は既に日本に帰国し、その後は彼の知り合いの台湾人の大学生で、日本語を勉強している子たちに、通訳をお願いしていた。

2軒の各美容室オーナーへ『共同経営』の提案をする際に、通訳をお願いする予定の子は、初対面で、諸々通訳の内容がズレないように、事前にメールで、どのように伝える予定か？等の打ち合わせをしていた。

どちらかの美容室オーナーが僕の話に食いついてくれれば、そのオーナーとともに、2011年を目標に台北美容室出店の準備を進める。どのように話したら食いつきて来てくれるだろうか？と考えていた。

たまたまその時の出張では、先に【世紀】美容室を借り、その後に【京崎】美容室を借りることになっていたのでだったので、まずは、【世紀オーナーのリャオさん】に通訳の子から「伊藤が話したいことがある」と、アポイントを取ってもらっていた。

アポイントを取った日の夜、僕の最後のお客様が終わるころ、リャオさんが総合店長を連れて、僕が借りていた【世紀の台北三民路店】にやってきた。

2軒の美容室のオーナーのどちらが興味を持ってくれるかわからない。

トラブルのないよう、話す際にはもう一軒の美容室にも同じ話をする予定だ。と伝えることにしていた。

僕からの急な提案なので、2軒のオーナーに少し考えてもらってから、次回台湾に来る際に、答えをもらう予定だった。

通訳の子「伊藤さんが、台北で美容室を開きたいそうです。共同パートナーを探していて、もし興味があれば、あなたと一緒にやってみたいそうです。」

通訳の子から、まずは本題をしっかり伝えてもらってから、僕がイメージしている事などを伝え、その後、リャオさんからの質問に答えていく予定だったのだが、

通訳の子が本題を切り出した直後、10秒ほど真剣な顔で考えていた、世紀のリャオさんは、すぐさま

「よし、やろう！いつやるんだ！？」

僕（あ、あれ？10秒だよ？もうやる気になってくれたの？？？あれ？？？何か聞くこととかないの？？？うそ？？？？）

諸々準備をしていた話が、既に必要なくなっている…！！？？

拍子抜けしたような、びっくしりたような複雑な感情を落ち着け、とりあえず「いつやりたいんだ？」という部分に回答する必要があったので、通訳の子から

「来年オープンしたい！」ということを伝えてもらった。

ちなみに、ここで言った『来年』という言葉が、後に大きな問題を引き起こす…( ;∀;)

まあ、そんなことは、この時は全く気付いていなかったので、そのまま話が続く。

リャオさん「次はいつ台湾に来るんだ？」

僕「次回は3か月後位の、4月かな？」

リャオさん「 じゃあ、早速次回来るときに、一緒に物件を見て回ろう！」

僕「うん。じゃあその時色々案内してください。」

こんな感じで、『オープンは来年であること』『次回物件を一緒に見て回ること』があっという間に決まり、

それから、おそらく今後の事を話しているのだろう…リャオさんは連れてきた総合店長と話始めていた。

すっかりやる気になっているリャオさんの勢いに押され、次回すでに物件を見に行く約束までしてしまったのもあり、

明日【京崎】美容室のオーナーにも同じ話をしようと思っている。とは言えず…

当時成り行きに身を任せるタイプだった僕は、この『リャオさん』と一緒にやることを決め、

その日のうちに通訳の子から、【京崎】のオーナーに連絡を取ってもらい、

「今回伊藤から話があるとミーティングをお願いしていましたが、予定が変わり話はなくなってしまいました。美容室は予定通りお借りします。すいません。」

と伝えてもらい、まだ【京崎】オーナーには、内容を一切伝えていなかったので、共同経営の提案の話をするのはやめることにした。

こうして、たまたま最初に話したリャオさんが即決し、美容室をオープンするという『約束』をしっかりと交わした。

もしも、先に【京崎】のオーナーに話をしていたら、彼と共同経営をすることになっていたかもしれない。

その時の出張でたまたま、世紀美容室を初日に借りてたので、先にリャオさんと話すことになり…

それら色々な『縁』が重なり、トントン拍子で、台北に美容室を開くことになった。

しかし、美容室オープンの話が10秒で決まり、ほっとしていたのもつかの間…

この先すぐ、もっとも大きな山場を迎えることとなる…

そんなことはつゆしらず、とりあえずその日は宿に戻り、宿屋のオーナーと『とりあえず話がまとまった』ということで、祝杯をあげていたが、なんとなく『ザワザワ』していた。何か問題が起こる前には、不思議と背中がいつもこのような感じになる。

ただその時は、共同経営に興味を持ってもらうために、色々話を準備していたが、すぐに話がまとまってしまい、拍子抜けしたのもあったので、それでなんとなく違和感を感じているのだろう。という程度にしか考えていなかった。

そしてその後、3月にはもう一度上海へ行く予定を組んでいた。

台湾に美容室をオープンするまでに、上海でもお客さんを増やし、まずは定期的に上海に行けるように進めていく予定だった…

あの大きな問題が発生しなければ…(*’▽’)

この続きは、次回以降のブログにて。

まとめ

当時お店を経営したこともなければ、店長経験すらなかった僕は、美容室経営の事は何も知らなかったし、勉強したこともなかったため、経験豊富そうな彼ら台湾人の美容室オーナーに、『丸投げ』してしまえば、勝手に上手くいくだろう。

要は『楽して稼げるだろう』という、恐ろしい考えを持っていました。

結果としては、そんなに簡単に『楽して稼げる』わけはなく、オープン後長い期間、右往左往することとなりますが、

自分自身には失敗など含めて、すべてが『良かった』ことだと感じています。

あの頃は、何かしらのチャンスがありそうな所には常に顔を出し、フットワークが軽すぎたために沢山の失敗を繰り返していましたが、

失敗からの経験はとても貴重だったのと、失敗した時の『ストレス』や『嫌な思い』を数多く経験することで、

最終的には、『ストレスを感じづらく』『少々のことでは、嫌に感じない』といった、打たれ強さに磨きがかかっていったような気がします。

そもそも、あまり失敗しないようにしっかりと『リサーチ』を繰り返してから行動すれば良かったような気もしますが、

その頃は、そういった言葉は全く頭にありませんでした(*’▽’)

今後も別の国でも美容室をオープンしたいと考えていて、海外では習慣の違いからくる『勘違い』や多少の法律の違いがあったりと、何かしらのトラブルは、回避しようがない。と考えているため、失敗のもとに培った、このような打たれ強さは少なからず必要だと感じています。

また、失敗から学ぶことは非常に多く、やはりすべてが『貴重な経験』であり、自分にとっては『必要な経験だった』と、はっきりと言えます。

今現在は中国語はある程度使えるようになっていて、『中国語でのヘアカットの教育資料』等、内容は常に更新する必要はあるものの、すでに内容の濃いものが完成していて、また自作ではあるものの、『経理のシステム』も出来上がっているので、

今後他の国に出す際には、

『現地の協力者をみつけ』『現地のマーケティング』をしっかりしてから、判断していけば、

中国語圏や英語圏の他の国への美容室展開も先は見えてくると考えています。

まあ、そんなに簡単なことではないのと、今現在は自分でもそのタイミングではありませんが、

特にアジア圏では、一緒にやってみたいと思ってくれる方がいれば、ぜひお話しをおうがいしたいと思っていますので、いつでもご連絡ください(^^♪

↓この記事の続き『上海編パート２』はこちらから↓

↓この記事の続きの『台湾編』はこちらから↓

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